マイクロソフト、小売業界向けクラウド「Cloud for Retail」のプレビュー版を公開

Mary Jo Foley (ZDNET.com) 翻訳校正: 矢倉美登里 吉武稔夫 (ガリレオ)

2021-01-14 12:38

 Microsoftは、業界別クラウド(バーティカルクラウド)製品の第2弾として「Microsoft Cloud for Retail」のプレビュー版を提供する。Cloud for Retailは、「Microsoft Cloud for Healthcare」に続くバーティカルクラウド製品だ。Cloud for Healthcareは、「Azure」「Microsoft 365」「Dynamics 365」「Power Platform」を組み合わせて活用するとともに、さまざまなテンプレートやコネクターを用意し、健康に関する構造化データと非構造化データを医療関連の顧客が処理できるよう支援する。

Microsoft
提供:Microsoft

 Microsoftは、Cloud for Retailの料金体系を公表していない。Cloud for Healthcareの場合、料金はユーザー1人当たり月額95ドルだ。Cloud for Retailはアドオンとして扱われるため、ユーザーはAzure、Microsoft 365、Dynamics 365、Power Platformのライセンスを保有している必要がある。

 Microsoftは米国時間1月13日、バックオフィス業務、店舗内業務、コールセンター業務、Eコマース業務向けの機能を提供するアプリ「Dynamics 365 Commerce」の新機能も幾つか発表した。B2B(対法人)コマース機能もアプリに組み込んだため、Dynamics 365 Commerceは、単一のプラットフォームでB2BコマースとB2C(対消費者)コマースの両方に対応できるようになる。また、「Dynamics 365 Sales」および「Dynamics 365 Customer Service」アプリをDynamics 365 Commerceアプリに統合する。Microsoftによると、ビジネスアカウント向けのセルフサービス式購入オプションが利用できるようになるという。

 Microsoft Cloud for Retailは、「エンドツーエンドのカスタマージャーニー」を提供するものだ。Azure、Microsoft 365、Dynamics 365、Power Platformを活用するのはMicrosoft Cloud for Healthcareと同じだが、小売業者向けに「Microsoft Advertising」のサービスと機能を組み合わせており、共通のデータモデルを通じて種類の異なるデータソースを統合できる。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    マンガでわかる脆弱性“診断”と脆弱性“管理”の違い--セキュリティ体制の強化に脆弱性管理ツールの活用

  3. セキュリティ

    クラウドセキュリティ管理導入による投資収益率(ROI)は264%--米フォレスター調査レポート

  4. クラウドコンピューティング

    生成 AI リスクにも対応、調査から考察する Web ブラウザを主体としたゼロトラストセキュリティ

  5. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]