ビル管理のアイング、RPAで受注関連業務を効率化--コア業務の人員を強化

NO BUDGET

2021-01-15 14:48

 商業施設やオフィスビルなど、現在1500の施設から清掃や警備、設備管理などを請け負うアイングは、UiPathのRPA(ロボティックプロセスオートメーション)プラットフォームを導入した。

 導入後は、2週間程度を要していた見積書の作成が3、4日で終わるようになるなど、業務の効率化についての顕著な効果が見られ、省力化によって6人の人員を消毒サービスなどのコア業務へと配置転換するリソースシフトを実現している。さらに同社では、注文書に貼付する印紙の管理に関するルール変更などを実施し、RPAの利用を契機として人的オペレーションを含めた業務最適化の取り組みにもつなげている。

 同社が導入したのは、開発ツール「UiPath Studio」や実行インスタンス「UiPath Robots」をはじめ、エンドツーエンドでの業務の自動化を支援する企業内コラボレーション製品「UiPath Automation Hub」、および業務手順を可視化することで対象業務の発見を支援する「Task Capture」の各製品。

 UiPathの導入後、同社では、まずTask Captureを活用して現場業務の棚卸しを行い、業務プロセスの可視化を実施した。その後、全業務の中でも実施頻度が高く、RPAの適用で高い効果が望めるという理由から、清掃や警備などのスポット受注案件にかかわる見積書や注文書、受注書の作成・発行を行う一連の業務プロセスにRPAを適用した。

 このプロセスは、基幹システムとワークフローツール、会計システムの3つのシステムにより賄われており、システムによる処理の間に人手の作業が介在することで、多くのロスが発生していた。このような取り組みによって省力化が進んだ結果、当該業務に携わる人員を11人から5人に減らし、コロナ禍で需要が爆発的に高まる消毒サービスなどの業務へと配置転換ができた。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]