本記事は楽天証券が提供する「トウシル」の「TOP 3分でわかる!今日の投資戦略」からの転載です。
今日のポイント
- 配当利回りの高いバリュー株が買われ始めている
- 大型バリュー株の割安度が際立ってきたと考えている
- グロース株相場とバリュー株相場は循環する
- 直近のグロース株相場は約10年、次は?
これら4点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。
配当利回りの高いバリュー株が買われ始めている
1月に入ってから大型・高配当利回り株のパフォーマンスが良くなってきている。
1月の大型・高配当利回り株の株価上昇率、日経平均の上昇率と比較:1月18日まで

出所:楽天証券経済研究所が作成。配当利回りの根拠は下記の表
配当利回りの根拠

注:配当利回りは1株当たり配当金を1月18日終値で割って算出。1株当たり配当金は会社予想ベース。キヤノンは2020年12月期、他は2021年3月期
大型高配当利回り株のパフォーマンスが良いのは、2020年のパフォーマンスが極めて不振だったので、その反動の側面もある。
ただ、それだけではないと思う。経済環境の変化も高配当バリュー株に追い風になりつつある。筆者は2021年前半はグロース株よりバリュー株の方が好パフォーマンスになると予想している。
その背景について、今回と次回、2回に分けて解説する。