マクニカは1月19日、モビリティー領域に特化してエッジとクラウド間でデータや人工知能(AI)を活用するための「マクニカモビリティデータプラットフォーム」(MMDP)を発表した。2月1日から提供する。
MMDPは、自動運転など移動(モビリティー)にまつわるさまざまなデータの収集や蓄積をリアルタイムに、かつ信頼性を確保した上でAIモデルの精度監視や再学習、アップデートを行い、高い精度でAIを維持できるようにする統合プラットフォームになるとする。
近年はモビリティーデータを、道路インフラや業務用車両の予知保全、建設機械への接触予防、配車の最適化といったさまざまなサービスに活用する取り組みが増えていると同社。モビリティーデータには、車両の走行データやセンサーデータ(カメラ、LiDAR、GNSS/IMU)などさまざまにあるが、データ量の増加や処理内容の高度化に伴って大容量かつ高精細な時系列データや動画像の遠隔収集、AIによるデータ分析基盤が必要になっているという。
このため、データの発生源に近い場所(エッジ)とデータセンター(クラウド)を通信回線で接続して分散処理する環境があるものの、データの転送や処理に要する時間(遅延)や転送中のデータの欠落といった問題を伴う。データから精度が高く、安全や信頼できるAIモデルの生成や更新に課題があった。
同社は、こうした問題に対処するMMDPを開発、ユーザーはクラウド、エッジどちらでもAIモデルの実行環境を選択できるといい、運輸や建設、物流、農業、ロボティクスなど、さまざまな分野でモビリティーデータやAIを活用できるとしている。
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