KADOKAWAは、埼玉県所沢市に建設した大規模複合施設「ところざわサクラタウン」で、HPE Arubaによる大規模な無線LAN環境を構築した。日本ヒューレット・パッカードが発表した。
ところざわサクラタウンは、KADOKAWAと所沢市の共同プロジェクトで整備された日本初のコンテンツモール。ホテルやミュージアム、イベントホール設備、オフィス、製造物流など機能を擁する。無線LAN環境は屋内外とも4K動画も可能とすべく、マルチギガビットの超低遅延を特徴とする。「EJアニメホテル」では、客室で滞在者の体験生を高めるIoT環境としても整備された。
ネットワークの設計や構築はKADOKAWA Connectedが手掛けた。ここでは、(1)柔軟に変更可能、(2)超過密な端末収容、(3)低遅延・広帯域、(4)高いSLA――をコンセプトに、Wi-Fi6対応やマルチベンダー、屋内外の高密度環境化でのネットワークの信頼性、コストパフォーマンスなどを要件に定めたという。
製品選定では、マルチベンダー環境の拡張性や既存インフラ資産の活用、内製化への技術支援の充実さが決め手になりHPE Arubaを採用したとする。今回のシステムは、コントローラーをクラスター化し一元管理する「Aruba Mobility Conductor」、統合認証基盤「Aruba ClearPass」、ネットワーク稼働状況ダッシュボード「Aruba AirWave」、アクセスポイント「Aruba 500H」などで構成される。
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