Backlogのファイル vs クラウドストレージ
Backlogのファイル機能を使う最大のメリットは、タスク管理と同じ場所でファイルを管理できることだ。業務やプロジェクトに必要なファイルを集約しておけるので、探しやすくなるだけでなく、ファイルの散逸を防ぐことができる。
しかし、Google DriveやDropboxをはじめとするクラウドストレージは、一般的にBacklogのファイル共有よりも優れた検索性やファイル保護機能を持っている。例えば、Backlogのファイル検索はタイトルのみだが、クラウドストレージの場合は内容も含めて検索できることが多い。またBacklogでファイルを上書きした場合は、Wikiとは異なり、過去のバージョンを保持しない。一方、一般的なクラウドストレージは、ファイルの履歴も保持して、誤って上書きした場合に過去のバージョンに戻すことが可能だ。
すなわち、Backlogのファイル共有に適しているのは、チームメンバーが頻繁に使用し、かつ一時的な利用が多いものだ。それ以外のファイルについてはクラウドストレージに置き、URLベースで必要なときに共有するのが良いだろう。
タスクの処理にはコミュニケーションが伴う
ここまで、Backlogによる情報共有機能について紹介してきた。タスクそのものの管理、タスクに付随する情報に加えて重要なのが、コミュニケーションだ。なぜなら、タスク処理には、相談、報告、承認など必ず何らかのコミュニケーションが伴うものだからだ。次回は、Backlogでタスクの処理に関わるコミュニケーションを行う機能について紹介する。