Google Cloudは米国時間1月19日、小売業者を支援する「Product Discovery Solutions for Retail」を発表した。小売業者はシームレスな検索、おすすめ機能を導入し、カスタマーエンゲージメントを向上したり、小売業者のデジタル資産全体で会話を改善することができる。
このスイートで提供される「Vision API Product Search」と「Recommendations AI」は、一般提供(GA)を開始している。「Cloud Search for Retail」はプライベートプレビューとなっている。
Vision API Product Searchを利用することで、顧客は画像のある商品を検索した際に、その画像とデザインが似ている商品、あるいは概念的に類似する商品群のランク付けされた結果を受け取ることができる。Vision Product Searchは機械学習(ML)技術を活用したオブジェクト認識機能を利用する。
Recommendations AIは、高度にパーソナライズされた商品のおすすめをチャネル全体で大規模に提示できるようにする。Googleは「顧客の購買履歴をまとめることで、カスタマイズされたかたちでおすすめの商品を提示できるようにする」と説明している。
Vision API Product Searchの料金は、クエリーと画像管理の月間使用量をベースにしたものとなっており、最初の1000枚まで無料、1001〜500万枚まで4.5ドル(約470円)/1000枚となっている。また、画像のストレージ価格は、最初の1000枚まで無料、1001〜500万枚まで10セント(約10円)/1000枚となっている。
Recommendations AIの価格は、予測リクエスト数をベースにしたものとなっており、最初の2000万回については27セント(約28円)/1000予測リクエストで、それ以降の単価は低くなる。レコメンデーションモデルの訓練とチューニングに対するコストは、Google Cloud上でノードあたり2.5ドル(約260円)/時間となっている。
なお、Google Cloudのコストが一部追加で発生する場合もある。
Cloud Search for Retailは、顧客の意図、検索のコンテキストをGoogleが深く理解して引き出し、「ウェブサイトとモバイルアプリケーションに組み込むことができる質の高い商品検索機能」を小売業者に提供する。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。