Twitterが、学術研究者向けに同社のAPIを拡充している。
Twitterは米国時間1月26日、新たに「学術研究(Academic Research)」プロダクトトラックをリリースした。同社は学術研究者がTwitterのデータを利用しやすくなるよう取り組んできた。
対象となる研究者は、「Twitter API v2」で現在利用できる機能への早期アクセスが可能になるほか、以下を利用できるようになる。
- フルアーカイブサーチエンドポイントを介した公開されている会話の全履歴への無料アクセス。この機能はこれまで、有料の「Premium API」または「Enterprise API」のカスタマーのみが利用できるようになっていた。
- Twitter開発者プラットフォームへのより高レベルの無償アクセス。例えば、1カ月間に利用できるツイートの上限を1000万件にした。これは「スタンダード」プロダクトトラックで利用できる量の20倍になる。
- フィルタリングの改善。研究に関連するデータの収集精度が向上するほか、データクレンジング作業が容易になる。
- 新しい技術的および方法論的ガイド。研究成果を上げる上で役立つ。
Twitterによると、学術研究プロダクトトラックはTwitterで研究を行う上での最も大きな課題だと報告されてきた複数の問題に対応することを目的としている。
このトラックを利用するには、新規、既存のいずれの開発者も学術研究申請より申請する必要がある。また、申請者は「学術機関または大学院修士課程、博士号取得候補者、ポスドク、教員、または研究専任従業員であること」「非商用目的に使用すること」などいくつかの要件を満たす必要がある。
学術研究プロダクトトラックは、さらなる研究のためのオープンなデータアクセスに向けた全面的な移行の一環となる。Twitterによると、Twitter API v2に関して、今後数カ月間に、専門の「ビジネス」プロダクトトラックのほか、学術研究、「スタンダード」、ビジネスプロダクトトラック内の追加のアクセスレベルが発表される予定だ。
Twitterによると、バージョン1.1のStandard、Premium、EnterpriseのAPIは、いずれすべて新しいAPIに替わる。Twitterは7月に次世代のAPIを発表した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。