キオクシア、東芝グループの共通会計基盤からシステムを更改

NO BUDGET

2021-01-27 16:28

 キオクシアグループは2020年10月、NTTデータ・ビズインテグラルが販売するERP(統合基幹業務システム)パッケージ「Biz∫(ビズインテグラル)」で共通会計システムを更改した。本格運用を開始してから初めてとなる2021年1月の四半期決算では滞りなく処理を完了している。

 Biz∫は、NTTデータグループが提供する大企業向けERPパッケージ。会計・販売・購買・人事などの基幹業務アプリケーションのほか、ワークフロー、マスターデータ管理、システム連携、統合運用管理といった共通系ラインアップも用意する。加えて、業務モジュール別・利用ユーザー数別でのライセンス購入が可能。2011年の本格展開以来、1200社を超える導入実績がある。

 キオクシアは、事業譲渡による東芝連結対象からの離脱をきっかけに、新しい経理システムへの迅速かつ確実な移行を目指していた。2019年3月に共通会計システム更改プロジェクトを開始し、Biz∫とBI(ビジネスインテリジェンス)ツール「Tableau」を活用することとした。システムの構築は約1年半で完了した。また、システム基盤には「intra-mart」を採用することで、環境の変化に柔軟に対応できるシステムを構築できたとしている。

キオクシアグループ 共通会計システム概要(※2021年1月現在)
キオクシアグループ 共通会計システム概要(※2021年1月現在)

 導入の効果として、Biz∫およびintra-martの柔軟性・拡張性を生かし、証憑電子化やペーパーレス化といった、将来のデジタル対応を見据えたシステムの拡張が可能となった。また、Tableauにより経営情報の可視化を行うことで、従来のシステムに比べ、事業状況・KPI(重要業績指標)の即時把握が行いやすくなっている。さらに日本の法改正に合わせ適時適切にシステムを対応することが可能となるとともに、データ改ざん・誤入力の防止、ワークフローと連携した監査証跡の記録、利用ユーザーに応じた柔軟なシステム権限設定といった内部統制の強化が可能となった。

 今後は、電子帳簿保存法改正対応に向けた証憑電子化・ペーパーレス化の推進に向け連携を強化することで、キオクシアグループにおける経理業務の標準化・効率化、経営管理の高度化・迅速化を目指す。

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