業務改善とは?
業務改善とは何でしょうか? ここでは“最少の労力で最大の結果を出せる仕組みづくり”として扱っていきます。そのためにはクラウドで提供されるプラットフォーム「kintone(キントーン)」が最適となることが多いです。
2020年、急激な社会情勢の変化により働き方を大きく見直す企業が増えました。特にテレワークへの移行で出社する人数が減り、オフィスを縮小するケースも見られます。どの企業も、働き方だけでなく既存業務へのアプローチも含め、これからの在り方を考える時間が増えているのではないでしょうか。
私たちはその悩みの多くにおいてkintoneを提案しています。個々の現場業務に合わせて育てられることを大きな魅力として、2011年のサービス開始から現在までで全国の1万8000社が導入しています。
本連載では『kintoneで走りながら実装する現場主体のデジタル化』と題し、各部門におすすめのkintone活用方法を、事例を交えながら紹介します。第1回は連載の基本となる「kintoneとは何か」を紹介します。
kintoneとは--どんなアプリを作れるのか?
kintoneは、サイボウズが提供する、現場の業務に合わせてシステムを作成できるクラウドサービスです。実際の業務で使用するアプリをプログラミング技術不要、ドラッグ&ドロップで作成でき、チームで円滑に情報共有できます。
kintone詳細画面イメージ
プログラミング技術は不要ですが、アプリの作成にはそれなりの知識は必要です。しかし、その難易度がほかのクラウドサービスよりも遥かに容易です。
業務や日常生活でパソコンを使う頻度が少ない方でも、1時間もかからずに現場投入できそうなアプリを作成できた、という実例がいくつもあるほどです。
具体的に、現場でよく作られる業務アプリの一例をご紹介します。
- 顧客管理
- 人事評価、採用管理
- お問い合わせ、アンケート管理
- 文書管理(押印の廃止も含めて)
- 在庫、受発注管理
- 勤怠管理
- 営業案件、売上管理
- 日報などの報告書管理
- 社内ポータルとしての活用
- 基幹システムとのデータ連携
- 議論の場としての活用、またその議論の社内公開
これらはほんの一例です。いかがでしょうか。ご自身の現場で使ってみたい機能もあるのではないでしょうか。
とはいえ、kintoneは単独では苦手なこともあります。複雑な会計計算や、大容量ファイルを格納するような大規模データベース(DB)としての役割は苦手な領域です。
この場合はkintoneの標準機能だけでなく、連携サービスやプラグインと呼ばれる拡張機能を使って、別のシステムと連携させていくことで解決できます。苦手をカバーする仕組みもkintoneには備わっているのです。
有名な大規模システムを導入するほどの予算はないが、フルオートメーションとは言わずとも、最少の労力で最大の結果を出せる仕組みを作りたい。つまり、業務改善したい。そんな時にはkintoneの検討を強くオススメします。