Microsoftは、クラウドファーストで「Windows 10」デバイスをセットアップしたいIT担当者向けに、推奨される設定群の提供を開始した。これらの設定は、「Windows 10 in cloud configuration」(以下cloud config)と呼ばれ、Windows 10、「Microsoft Endpoint Manager」、「Windows」アプリに適用される。Microsoftは米国時間2月2日、新しいウェブサイトとドキュメンテーションを通して、cloud configに関する詳細情報を公開した。
提供:Microsoft
cloud configは、Windowsの新しいバージョンやエディション、モードではないと同社は強調した。これは、「Windows 10 Pro」「Windows 10 Enterprise」「Windows 10 Education」を実行している既存のPCに適用可能な一連の設定であり、Microsoft Endpoint Managerを使って展開される。
Microsoftは企業や教育機関を対象にcloud configを提供する。公式サイトのFAQセクションではcloud configについて、「Microsoftが推奨するWindows 10のデバイス設定であり、特定のワークフローニーズを持つユーザー向けにクラウドに最適化されている」と説明している。
同社によると、cloud configは例えば生産性やブラウジングなど、簡素化されたニーズを持つユーザー向けだという。cloud configの恩恵を最も受けられるのは、オンプレミスのインフラに依存しないユーザー、複雑な設定などをあまり必要としないWindows 10デバイスを使用するユーザー、電子メールや「Teams」「Edge」および一部の社内基幹業務アプリなど、利用するアプリが絞られているユーザーだ。デバイスは、Windows 10のデフォルトのセキュリティベースラインで設定され、「Windows Update for Business」を通して自動更新を受け取る。
cloud configを通して、ユーザーは「Azure Active Directory」に登録され、「Microsoft Intune」で管理される。EdgeやTeams、「Microsoft 365」アプリ(オプション)など、「IT部門によってキュレートされた」アプリ群が対象となる。
cloud configの概要とセットアップガイドも公開されている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。