サイバーセキュリティ企業SentinelOneが、ログアナリティクスや可観測性サービスのScalyrを現金と株式1億5500万ドル(約160億円)で買収すると発表した。
SentinelOneは、Scalyrを買収することで、脅威の検出や脅威への対応を強化する同社のXDR(Extended Detection and Response)プラットフォームに重要な機能が加わるとしている。
Scalyrのテクノロジーによって、クラウドや企業内部にあるデータソースなどを横断してデータをインジェストし、相関関係を洗い出し、検索した上で、アクションに結びつけるというSentinelOneの能力が強化されるという。
SentinelOneの最高経営責任者(CEO)Tomer Weingarten氏は、「Scalyrのビッグデータテクノロジーは、脅威の自律的な検知、対応、軽減を可能にするために、複数のシステムに存在するテラバイト規模のデータを高速にインジェストし、相関関係を洗い出すことで、セキュリティプロフェッショナルに対して行動可能なインテリジェンスを提供するという、XDRのユースケースにとって最適なものとなっている」と述べ、「これはわれわれの業界にとって劇的な進歩といえる。他の次世代製品はセキュリティ情報イベント管理(SIEM)の統合、過去データの相関や対応に関してはOEMに依存しているが、SentinelOneは独自に、セキュリティファーストの観点から運用上のプロアクティブな洞察を顧客に提供する」と続けた。
買収はSentinelOneの第1四半期中に完了する見通しだ。SentinelOnのデータサービスチームは今後もログ管理、可観測性、イベントデータクラウドソリューションの提供をScalyrとの統合とともに行っていく。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。