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日本株展望

日経平均3万円に迫る--これってバブル? 製造業の業績回復は予想以上

ZDNet Japan Staff

2021-02-15 11:33

 本記事は楽天証券が提供する「トウシル」の「TOP 3分でわかる!今日の投資戦略」からの転載です。

今日のポイント

  1. 日経平均、3万円に迫る、製造業の利益回復が予想以上
  2. 今・来期の企業業績見通しを上方修正
  3. 日本株は企業価値の上昇を織り込んで上昇

 これら3点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

日経平均、3万円に迫る、製造業の利益回復が予想以上

 2月第2週(2月8~12日)の日経平均株価は、1週間で740円上昇し、2万9520円となった。30年ぶりの高値を更新し、3万円に迫りつつある。

日経平均・ナスダック総合指数・NYダウの動き比較:2019年末~2021年2月12日


 日米欧の中央銀行がコロナ対策として大規模金融緩和を続け、世界的な金余りを生じていることが、世界的な株高、日経平均上昇につながっている。

 株だけでなく、暗号資産(ビットコインなど)、コモディティ(原油・銅・ニッケル・とうもろこしなど)など、リスク資産が一斉に値上がりしている。これってバブルだろうか?

 リスク資産が何でもかんでも上がっていく姿は、バブルを思わせるところがある。ただし、日本株についてだけ言うならば、筆者はバブルだとは思わない。日経平均が3万円になっても日本株は割安で、コツコツ長期投資していって資産形成に寄与する資産だと思っている。

 日経平均が上昇しているのは、金余りだけが要因ではない。世界的な景気回復、需要の回復を受けて、企業業績が急速に回復していることを反映している面もある。

 今の日経平均上昇の背景に、予想以上に好調だった10~12月期決算がある。製造業の利益回復が予想以上に速いことが、好感されている。中国・米国を中心に世界景気が急速に立ち直り始めている恩恵を受け、製造業の業績回復が進んでいる。

 象徴的だったのは、ソニー(6758)とトヨタ自動車(7203)だ。

 ソニーは2月4日に第3四半期(10~12月)決算を発表するとともに、通期(2021年3月期)の純利益見通しを、8000億円から1兆850億円に上方修正した。コロナ禍でも過去最高益を更新し、純利益を1兆円の大台に乗せる見通しとなったのは、巣ごもり消費で、ゲームが好調だったことだけが理由ではない。

 「鬼滅の刃」のヒットに恵まれた映画・音楽部門、テレビおよびデジタルカメラの製品ミックス改善などが寄与したエレクトロニクス部門、運用損益増加が寄与する金融部門が好調だ。

 トヨタ自動車は2月10日に第3四半期(10~12月)決算を発表するとともに、通期(2021年3月期)の純利益見通しを、1兆4200億円から1兆9000億円に上方修正した。

 中国・米国を中心に自動車の世界販売が回復したことに伴い、生産・販売ともに好調だ。第4四半期(1~3月)のトヨタ・レクサスブランドの販売は、前年同期比+10%の増加を見込んでいる。

 自動車・半導体などの製造業は、需要増加に生産が間に合わず、一時的に生産が逼迫した状況が生じている。コロナショックで、世界景気が戦後最悪の落ち込みに苦しんだ2020年4~6月とは様変わりだ。

 コロナ禍で苦しんでいるのは、外食・観光・航空・電鉄などに限られ、製造業中心とした企業業績全般は好調で、10~12月期ですでにコロナ前(2020年10~12月の利益)を超えてきている。

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