人材の分析、予測サービス「Attelu」を提供するアッテル(渋谷区)は、2月15日、人事評価方法、人材の最適配置に関する調査を発表。コロナ禍で評価軸がプロセス主義から成果主義へと変わりつつある現状など、人事、採用担当者300人へのインターネット調査結果を伝えている。
変わりつつある評価軸--コロナ禍で課題が露呈
在宅勤務の導入状況としては、全体の75.6%が「全社で導入している」もしくは「部署によっては導入している」と回答。新型コロナウイルス感染症の影響で在宅勤務が拡大している状況がわかったという。
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「コロナ禍で人事評価が難しくなったか」では、全体の63.7%が「すごく感じている」「どちらかというと感じている」と回答。
理由としては、「在宅勤務によりプロセスの評価が難しくなった」が53.9%、次いで「成果主義に変えたいが、社内で制度ができていない」が49.7%と票を集めたという。在宅勤務を導入した多くの会社でプロセス評価から成果評価への移行が間に合わず、人事評価の難しさを感じていると分析している。
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45%が適切な評価に疑問
従業員が納得できる適正な人事評価ができているかをきいたところ、約半数となる45%が「行えていない」「どちらかといえば行えていない」と回答。
理由としては「経営者や上長の感情が評価に入ってしまっている」「成果が評価にあまり影響しない」「プロセス主義の評価制度になっている」など続いたという。
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人材の評価軸については、8割が「すべて変えるべき」「一部変えるべき」と回答。コロナ禍での評価制度に関する問題意識の向上を伝えている。
人材配置における課題としては、「部署のニーズに、人材の能力をマッチングできていない」「各個人の能力を引き出せていない」と約4割が回答。
部署と能力をマッチさせて能力をさらに引き出すための人材配置だが、コロナ禍で従来気づかなかった部署と個人の能力のミスマッチが見えるようになってきている分析している。
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「データに基づいて客観的に異動、配置したいか」では64.7%が「はい」と回答。在宅勤務拡大で評価軸が変化し、データに基づく客観的な人材の最適配置、部署のニーズと個人の能力の正しいマッチングの必要性が求められていると伝えている。
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