資生堂、日本とタイのプロフェッショナル事業で基幹系業務システムを刷新

NO BUDGET

2021-02-17 14:09

 資生堂は、国内外のヘアサロン向けにアイテムを提供するプロフェッショナル事業において、基幹系業務システムを「Microsoft Dynamics365 for Finance and Operations」(Dynamics 365)に刷新した。このプロジェクトは日立ソリューションズが受注し、実装を行った。

 対象となったのは、グローバルプロフェッショナル事業本部、販売会社である資生堂プロフェッショナル(SPI)、およびShiseido Professional (Thailand)(SPT)のシステム。2019年3月に国内、2020年2月にはSPTのシステムが稼動開始した。

 各社はこのシステムで基幹系業務を統合管理し、経営状況の可視化や業務の標準化、ガバナンスの強化を図るとともに、スピーディーな意思決定や物流コストの低減を実現しているという。

 新システムの要件は、資生堂で購買管理・販売計画・在庫管理・販売管理の4機能、SPIとSPTで購買管理・在庫管理・販売管理・会計の4機能が必要とされていた。グローバルプロフェッショナル事業本部は、それに加えて、外部の工場や倉庫との連携、拡張性、データの統制、グローバルに利用できる点を重視した。また、3社それぞれの業務に新システムを合わせるのではなく、導入するソフトウェアパッケージの機能に合わせて業務を標準化することが求められた。

 日立ソリューションズは、Dynamics 365をベースにこれらの全ての条件を満たした点に加えて、タイのグループ会社を活用した現地での対応力が評価された。

 これまで、資生堂のプロフェッショナル事業の商流や物流は、一般消費者向けの事業と大きく異なるため、その基幹系システムは資生堂本体とは別に存在していた。またSPTでは独自のシステムを利用、業務プロセスも異なっており、プロフェッショナル事業全体の経営数値を同軸で把握することが難しく、データ収集や集計に負荷がかかっていた。加えて、本社事業部およびSPIの基幹系システムでは、担当ベンダーの事業終了に伴い、システムの切り替えが急務となっていた。

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