SUBARUは、電通国際情報サービス(ISID)の経費精算システム「Ci*X Expense(サイクロスエクスペンス)」を採用し、国内事業所に勤務する全従業員約1万5000人を対象に本格稼働を開始した。ISIDが発表した。
Ci*X Expenseは今回、事業ごとで異なる業務要件に対して、標準機能で用意しているパラメーター設定により柔軟に対応できることが高く評価された。また、企業固有の旅費規程に基づく手当の自動計算に加え、交通系ICカードや経路探索サービスとの連携による申請時の補助機能を豊富に備えており、入力負荷を低減できることや、規程に基づく経費支払いの対象範囲や上限値などのチェック機能を標準で備えていることも評価された。これらの機能によって、承認者や経理部門においても誤入力による差し戻しや再承認などの手間が大きく削減でき、生産性が向上するという。
また同システムは、旅費/経費精算システムの導入において重要となる仕訳の自動生成による既存の会計システムとの連携や、人事システムとのマスタ共有によるメンテナンス作業に活用する。SUBARUでは、同製品がノンプログラミングで他システムとの連携が可能であることや、今後計画されている会計システムの入れ替えに対しても迅速に対応できることなどを高く評価した。
SUBARUの国内の旅費/経費精算業務は、一部残っている押印が必須の紙処理によって従業員の作業負荷が高いことに加え、事業所ごとに異なるシステムを利用していたため、運用負荷や保守コストも肥大化していた。
同社は2008年、ISIDの連結会計システム「STRAVIS(ストラビス)」を導入しており、以来ISIDは継続してソフトウエアのバージョンアップや運用サポートを提供している。これらのサポート体制と定期的な機能拡張の実績が、Ci*X Expense選定に当たっても評価されたとしている。