沖縄銀行は、三井情報の取引可視化システム 「CIVA(シーヴァ)」を導入し、運用を開始した。三井情報が発表した。
CIVAは銀行が保持する顧客の入出金データを可視化し、資金状況を基にした営業活動を支援するシステム。同行では、融資営業時に財務情報だけでは見えない直近の企業活動を把握したいというニーズがあり、三井情報は顧客企業の入出金データに着目し、企業間でやりとりされる資金のつながりを可視化する同システムを開発した。
入出金の流れ(出典:三井情報)
CIVAでは、入出金データを月次集約し、商流の変化を視覚的に表示する。さらに取引先の入出金データの動きをアラート検知し、提案タイミングやリスク上昇の予兆を通知する。また融資残高や預金残高を連携させることで顧客の資金移動の流れを月次ごとに比較でき、相手先別の入出金割合をランキング形式で表示する。加えて、蓄積したデータから入出金や残高の推移を提供するとともに、地域間や業種間の資金の流動量を可視化する。
三井情報は沖縄銀行に対し、これまで営業支援システムのCIPS、タブレット版CIPSの開発、自然言語解析のPoCなどを実施してきた。同社は今後、地域金融機関にCIVAを提供していく。