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日本株展望

「インフレ関連株」に注目--原油・銅・ニッケル・鉄鉱石・穀物・天然ゴム・海運市況上昇

ZDNet Japan Staff

2021-02-24 11:20

 本記事は楽天証券が提供する「トウシル」の「TOP 3分でわかる!今日の投資戦略」からの転載です。

今日のポイント

  1. 原油や銅など景気敏感コモディティー市況が急上昇
  2. 米国で早くも「インフレ懸念」の声も:CRB指数が急上昇
  3. 「インフレ関連株」投資の参考銘柄

 これら3点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

原油や銅など景気敏感コモディティー市況が急上昇

 商品市場で、景気敏感コモディティーの価格上昇が目立っている。その代表が、原油と銅だ。

(1)世界景気回復期待で上昇するWTI原油先物

 2020年後半以降、世界景気回復期待で、原油価格の上昇が続いている。

WTI原油先物(期近):2000年1月~2021年2月(22日)


 2000年以降の原油価格の動きを、簡単に振り返る。2000年代に入ってからリーマンショックの前まで、原油を含めあらゆる資源の価格が一斉に急騰した。中国、ブラジル、インドなど新興国の成長加速で需要が増大する中、供給が追いつかなかったために市況急騰を招いた。

 ところが、その後、大幅に原油価格は下がっている。まず、2008年のリーマンショックで急落した。2009年から世界景気が回復すると原油価格はいったん反発したが、その頃から米国シェールオイルなど新規油田の生産が急拡大したため、供給過剰となって原油はさらに大きく下がった。

 その後、チャイナショック(2016年初め)、コロナショック(2020年初め)の暴落があったが、足元は世界景気の回復、とりわけ中国景気の回復効果で、価格が反発しつつある。

(2)景気敏感メタル(金属)の代表、銅価格も上昇

 銅は、代表的な景気敏感メタル【注】だ。優れた導電性/熱伝導性(電気や熱を通しやすい)を有し、展性や延性も優れている(伸ばしたり広げたりしやすい)ので、自動車や電気機器、送電線などの導電ケーブル(電線)に使われる。したがって、社会インフラ整備を進める国や自動車や電気機器の生産を拡大する国で、需要が拡大する。世界景気の影響を受けやすい、景気敏感メタルだ。

 一方、銅と対比される、景気中立メタル(貴金属)代表は金(ゴールド)だ。金(ゴールド)は産業用途があまりない(歯科材料などのみ)。金は、代替通貨や宝飾用途、投資需要で買われる。したがって、世界景気の良し悪しには関係なく、値が動く。

 世界景気の回復、とりわけ、中国の景気回復を受けて、以下の通り、銅価格も上昇している

LME銅価格:2000年1月~2021年2月(22日)


 銅も、2000年以降、大きな流れでは、原油と同じ動きをしている。2000年代に入って、リーマンショックまで、中国、ブラジル、インドなどの成長を受けて、需要が増大し、価格が急騰した。リーマンショックで一時下がった後、2009年に再び高値をつけたが、その後、暴落した。主に日本企業などが中南米で銅鉱山の開発を進め、供給が大きく伸びたために、供給過剰となった。

 2016年3月期には、銅市況の急落を受けて、銅鉱山の開発を積極的に行ってきた日本の商社や非鉄各社が軒並み、銅鉱山権益の巨額減損を強いられた。減損額が大きかったのは、三菱商事(8058)、三井物産(8031)、住友商事(8053)、丸紅(8002)、住友金属鉱山(5713)、三井金属(5706)、ENEOSホールディングス(5020)だ。

 その銅だが、チャイナショック/コロナショックの暴落を経て、今、再び上昇が加速しつつある。これから、世界景気回復に伴って新興国で銅需要拡大が見込まれるためだ。自然エネルギー開発ブ-ムも銅需要を押し上げる。自然エネルギーによる発電が増えるにしたがって、その電力を送るための送電線が必要になり、そこで銅が使われるからだ。

 世界景気回復期待で上昇しているのは、銅だけではない。景気敏感メタルなど国際市況が一斉に上昇している。ニッケル、プラチナ、鉄鉱石、石油化学、穀物、海運市況などがそろって上昇している。

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