グラフの共有は、スレッド内にグラフの画像を貼り付けるのではありません。画像だと実績が変わる度にグラフの画像を生成し、貼り付けし直す必要がありますが、kintoneには“アプリ貼り付け”という機能が存在します。
アプリ貼り付け機能でグラフを貼り付けた後に新しく情報を追加すると、グラフに追加した情報がリアルタイムに反映されます。常に最新情報を共有できるとともに、毎日の実績報告として集計結果やグラフをメール、ファクスなどで送信している場合はkintoneへのアクセスに移行できます。
予実管理には連携サービスの活用
リアルタイムな実績の共有は、kintoneの標準機能で実現できますが、予実管理となると少し工夫が必要となります。
kintoneはアプリ単体での集計機能に特化している傾向にあり、標準機能だけでは複数のアプリ間集計については心許ないと感じる場面が多々あります。予実管理する場合、実績を入力するアプリとは別に、計画と実績を比較するためのアプリ間集計機能が必要となります。
kintoneでは予実管理の実現が困難なのではないかという印象をもたれるかもしれませんが、ご安心ください。kintoneの標準機能になくても、連携サービスなどを活用すれば、簡単に機能を拡張可能です。機能を拡張するためには、プラグインをインストールしたり、APIやWebhookを用いたりします。
例えば、実績アプリに情報を入力すると、自動的に最新の実績を計画アプリに反映する。このようなリアルタイムなアプリ間集計を実現可能なkintone連携サービスが存在します。
予実管理を実現する代表的なkintone連携サービスには、
- krewData
- データコレクト
- gusukuCustomine
などがあります。

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これらのサービスはAPIやWebhookを用いて手動、定時、リアルタイムなどでの実行をノーコードで設定、構築できます。kintoneにアクセスするだけで今日時点で今月の計画は達成しているのか、計画とどれだけ乖離しているのかを把握できます。
ただ、kintone連携サービスの多くが有償提供となっており、kintoneライセンス料金とは別でサービスごとに費用が発生します。有償提供されているkintone連携サービスは100を超える種類が存在します。連携サービス同士を組み合わせることも可能ですので、どの連携サービスを選択するかが重要となってきます。