マイクロソフト、MRプラットフォーム「Microsoft Mesh」を発表

Mary Jo Foley (CNET News) 翻訳校正: 桑井章裕 高森郁哉 (ガリレオ)

2021-03-03 11:15

 Microsoftは、新たな複合現実(MR)向けリアルタイムコラボレーションプラットフォーム「Microsoft Mesh」により、MRツール群を拡充させていく考えだ。同社は、オンラインカンファレンス「Microsoft Ignite」が開幕した米国時間3月2日、Mesh関連のデモと未来のシナリオを披露した。

提供:Microsoft
提供:Microsoft

 Microsoftは、Meshが「『Azure』で強化された新たなMRプラットフォーム」であり、多様なデバイス上で臨場感を生み出す目的で構築されていると説明した。ユーザーはMeshにより、単一の仮想空間や現実空間でMRコンテンツを一緒に見たり、やり取りしたりできるようになる。Meshを構成する要素は、Microsoftが過去に手がけてきた広範な製品や事業であり、具体的には「Azure Spatial Anchors」「Azure Object Anchors」「Azure Remote Rendering」、Microsoftが2017年に買収したソーシャル仮想現実(VR)技術「AltspaceVR」、および社内で進めている他のMR関連の研究や商用化に向けた取り組みが含まれる。

提供:Microsoft

 Meshにより、ユーザーはMRやVRで「最高に豊かな体験」を得られるようになるという。Microsoftによると、Meshは同社の「HoloLens 2」、各種VRヘッドセット、スマートフォン、タブレット、PCと連動することになる。初期段階では、ユーザーはMeshを介して、共有されたVR体験の中でアバターとして登場する。「将来的には」ホログラム技術を使い、ユーザー自身を投影できるようになるとしている。

 Microsoftは、手や視線のトラッキングや、「表情豊かな」アバターを作成できる安定したホログラムと人工知能(AI)モデルの開発など、複数の分野で同社が長年積み上げてきた取り組みが、この長期的ビジョンの上でついに提供可能なものになると述べた。MeshはAzure上に構築され、さまざまなAzureデータ、AI、MRサービスを利用し、ホログラムコンテンツもAzure内に格納している。

Mesh
 

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    2025年はクラウドを標的にする攻撃が増加!?調査レポートに見る、今後警戒すべき攻撃トレンド

  3. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

  4. 経営

    プロが教える“使える業務マニュアル”--作成・運用を実現する3つのポイント

  5. セキュリティ

    生成AI活用の潜在的なセキュリティリスクに準備しておくべき「6つの戦略」とは?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]