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日本株展望

「優待タダ取り」はタダじゃない?--「つなぎ売り」で値下がりリスクを減らす

ZDNet Japan Staff

2021-03-04 11:10

 本記事は楽天証券が提供する「トウシル」の「TOP 3分でわかる!今日の投資戦略」からの転載です。

今日のポイント

  1. 株主優待が魅力的な外食・小売業はコロナ禍でダメージ大
  2. 「つなぎ売り」を利用して株価下落リスクを回避しながら株主優待を獲得する方法
  3. 3月の「権利付き最終日」は3月29日、権利落ち日は30日
  4. つなぎ売りのコストが優待メリットよりも大きくならないように注意

 これら4点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

株主優待が魅力的な外食・小売業はコロナ禍でダメージ大

 今回は「優待タダ取り」と言われる手法について解説する。ネットで「優待タダ取り」と紹介されることが多いが、正確に言うと「株主優待を、低コスト・低リスクで得る方法」で、取引手数料や貸株料などのコストがかかる。

 外食・小売業には魅力的な株主優待を実施している銘柄が多数ある。ところが、外食・小売業はコロナ禍で深刻なダメージを受けた。優待を得るために投資したら株価が下がってしまうかもしれないという不安もある。

 そんなとき、信用取引の一種である「つなぎ売り」を活用することで、株価下落リスクを負わずに優待を獲得することができる。

「つなぎ売り」を利用して株価下落リスクを回避しながら株主優待を獲得する方法

 優待は欲しいが株価変動のリスクは負いたくないときに活用するといいのが「つなぎ売り」だ。「つなぎ売り」は信用取引の一種で、信用口座を開設しないとできない。以下の方法で優待取りを行うことができる。

<優待取り「つなぎ売り」のイメージ図>


【参考1】「つなぎ売り」とは

 株を借りてきて売ることを「信用売り」という。株を持っているときに保有株を売らず、別途借りてきた株を売ることを「つなぎ売り」という。株を保有したまま株が値下がりするリスクをヘッジする効果がある。この状態で権利確定日を迎えると優待をもらう権利が確定する。権利が確定したら保有している株を借りてきた株の返済に充てれば取引が完結する。保有株を返済に充てることを「現渡(げんわたし)」という。

【参考2】「空売り」とは

 保有している株を借りてきて売るのが「つなぎ売り」だった。それに対し、保有していない株を借りてきて売ることを「空売り」という。空売りした株が値下がりした後に買い戻せば利益が得られる。例えば、1000円で空売りした株が900円に値下がりしてから買い戻せば、1株につき100円の利益が得られる。

 ただし、空売りした株が値上がりしてから買い戻すと損失が発生する。

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