「士業」従事者は、定型的な質問が多い問い合わせ業務に時間を取られている――。人工知能(AI)の研究などを事業とするアローサル・テクノロジー(港区)が、士業従事者106人に聞いた調査をまとめている。
調査対象は、東京在住で顧客からの問い合わせ経験がある税理士や公認会計士、弁護士、司法書士、士業事務所、スタッフなどの士業従事者。2月15~17日、インターネットで調査している。
全業務に占める問い合わせ業務の割合を聞くと、「1~9%」が20.8%、「10~19%」が17.9%、「30~39%」が5.1%と続いたという。
出典:アローサル・テクノロジー
問い合わせ業務が1~99%あるとの回答者に「定型的な質問と感じたことがあるか」を聞いたところ、「何度もある」が21.0%、「少しある」が43.2%だったとしている。
出典:アローサル・テクノロジー
計64.2%に定型的と感じる具体的な問い合わせを聞いたところ、50.8%が「経理処理関連」、42.6%が「事務所のサービスの費用(見積もりも含む)」、37.7%が「事務所のその他サービス詳細」と回答。契約書関連業務や採用情報関連業務が続いたという。
出典:アローサル・テクノロジー
また、自由記述には「業務時間」「節税方法」「期限に関する問い合わせ」「来客時間の確認電話」「納品した原稿に対する問い合わせ」など、38の回答が集まったとしている。