野村氏:繰り返しになってしまうが、オフィスに人が戻り始めている。だが、リモートワークがなくなることはないだろう。その意味で十分な需要はある。
「Rally Bar」アプライアンス バンドル Zoom版は文字通りZoom Roomsを内蔵しているが、以前は操作を容易にするために複雑な構造が必要だった。やはり“良いものは簡単に使いたい”。このアプライアンスは機能的にも価格的にも競合他社の上を行く。企業のIT部門や公共団体、文教などを視野に含めている。
佐賀氏:お客さまから聞いた話だが、30~40人が入る大会議室を数人で使用し、会議室が足りない状態はコロナ禍前から起きていた。このまま皆がオフィスに戻ると同じ場面を繰り返すことになるが、Zoomでつながれば「大会議室は不要だ」というお声をいただく。小会議室の数を増やす企業は少なくない。
――最後に両社から今回のアプライアンスの利点と狙いを聞かせてほしい。
佐賀氏:自分がZVC Japanに参加した当初は「Zoomは相手の顔を映しても切れない」と話をしても信じてもらえず、「顔を見る必要があるのか」という市場反応だった。
だが、現在は各メーカーが1画面に何人の顔を映し出せるか競い合うようになり、良い潮流が生まれている。このアプライアンスはZoom専用機ではなく各種サービスが稼働するので、顔を合わせるコミュニケーションの裾野が広がるはず。ロジクールとともに推進したい。
野村氏:Zoomは使いやすさや安定性、高い映像品質を保持し、ブランド価値が非常に高い。今回のアプライアンスも大企業から中堅中小企業まで幅広く使っていただけるが、新しい働き方を実現するシステムの導入を計画する企業にとって、ロジクールとZVC Japanの組み合わせは強力なカードになると考えている。売り上げの観点から見ても爆発的に広まるはずだ。

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