西松建設は、シスコシステムズの次世代ネットワーク基盤「Cisco DNA(Digital Network Architecture)」を月額定額サービスで導入し、2020年12月から国内10拠点で利用している。導入を支援した三井情報が発表した。
西松建設は、働きやすい職場環境づくりの一環として、社内の情報資産へ安全かつ柔軟にアクセスできるネットワーク基盤を検討していたという。Cisco DNAは2016年から提供され、仮想化や自動化、アナリティクス、クラウドサービス管理、APIなどを中核として、柔軟なネットワーク利用とセキュリティの両立を図るソリューション。三井情報は、西松建設にCisco DNAとWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)の構成によるネットワーク環境を提案したという。
これにより、情報資産へのアクセスについては、ネットワークを一元的に運用管理するCisco SD-Accessを使用して、国内拠点の場所を問わない社員の所属に合わせた利用ができるようになった。また、本社移転のタイミングで一部の部署でフリーアドレス制を採用し、ここではWi-Fi 6対応の無線LAN環境を構築している。
併せてこの導入では、課題となっていた情報システム部門でのネットワーク運用管理の工数削減にも取り組み、月額定額サービスを採用した。ネットワーク全体の稼働や接続の状況を可視化するCisco DNA Centerを利用して、国内拠点で発生した障害の原因解析を本社から直接行えるようにし、定期的なネットワーク情報の保管や社内への報告でも活用している。
この結果、450以上の管理にかかる手間が軽減され、減価償却を考慮する必要もなくなり、ネットワークの早期切り替えが可能になったとしている。