TOKAIホールディングスは、新型コロナウイルス感染症の拡散防止のために推進したテレワーク環境のセキュリティ対策として、トレンドマイクロのSaaS型エンドポイントセキュリティ「Trend Micro Apex One SaaS」を2020年5月に導入した。
同グループでは近年、M&A(合併と買収)や海外での事業展開を積極的に推進しており、拠点や従業員が急速に増加し、管理対象となるPCが毎月50台のペースで増え続けていた。また同社はこれまでエンドポイントセキュリティ対策をオンプレミス環境で管理しており、持ち出しPCは従業員が意識して社内の管理サーバーに接続しなければ、PCにインストールされているセキュリティソフトのバージョンが更新されないままとなっていた。
そのため情報システム担当者は、セキュリティ関連の修正プログラムが更新されていないPCを見つけ、ユーザーにアップデートを促さなくてはならなかった。
これにより、持ち出しPCを含めた各端末の状況を可視化ができておらず、持ち出しPCのセキュリティ管理負荷や運用工数が増大することとなっていた。
Trend Micro Apex One SaaSは、クラウド上にあるトレンドマイクロの管理サーバーを用いて法人組織のエンドポイントを保護する。PCを社内ネットワークに接続しなくても、クラウドを通じてPCのセキュリティソフトを常に自動アップデートし、管理対象となる持ち出しPCを含めた社内外のPCのセキュリティソフトの運用状況をリアルタイムに一元管理できる。
また、自社で管理サーバーを構築・運用する必要がないため、サーバーのバージョンアップや修正プログラム適用などのメンテナンス費用のコスト削減にもつながり、海外を含む全拠点のセキュリティの安全性を高めることができた。