マイクロソフト「Teams」、"低データモード"を準備中--リモートワーク中の帯域問題に対処へ

Liam Tung (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 緒方亮 吉武稔夫 (ガリレオ)

2021-03-11 14:38

 Microsoftでコラボレーションプラットフォーム「Microsoft Teams」を担当しているグループは、Teamsを在宅ワークに使っている人の帯域に関する問題に対処しようとしている。

 Googleは「Google Meet」で、自宅からのビデオ会議や、会議中に子供が動画ストリーミングを視聴している場合などの制約のある状況でもパフォーマンスを調整し、維持できるようにしている。

 MicrosoftもTeamsで同様の問題に対応している。Teamsは2020年秋時点で、デイリーアクティブユーザーが1億1500万人超となっている。

 Zoomは帯域幅が貧弱な接続で、映像より音声を優先させ、声が聞こえるようにしている

 Microsoftはロードマップの更新情報で、「データを保存したい場合、ネットワーク接続が貧弱あるいは制限されている場合などでは、ビデオ通話で使われるデータ量を制限すれば有効なことがある」と説明している。また、「新しい低データモードを使用すると、Teamsのビデオ通話中に使われるデータ量を制限できるほか、ネットワークの可用性に基づいて、さまざまな設定を決められる」としている。

 Googleも自宅で働く人向けに、ネットワーク接続が弱い場合に、ネットワークの状態に応じてリソースの利用を自動的に調整して対応しようとしている。同社は1月、「Workspace Essentials」などのユーザーに、Google Meet用の新しいトラブルシューティングツールを提供し、ローカルデスクトップやネットワーク環境が会議の質にどのように影響しているかを把握しやすくなるようにした。

 Microsoftは、この低データモードの機能を3月中にリリースする予定としている。OnMSFTでも、この機能を使用するとビデオ通話中に使われるデータ量を制限できるようになると報じられている。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Pマーク改訂で何が変わり、何をすればいいのか?まずは改訂の概要と企業に求められる対応を理解しよう

  2. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  3. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  4. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  5. セキュリティ

    最も警戒すべきセキュリティ脅威「ランサムウェア」対策として知っておくべきこと

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]