Googleは、新たなIT認定資格のトレーニングコースの登録を開始した。最高経営責任者(CEO)のSundar Pichai氏は、ブログ記事の中で、これらの資格認定コースは、働き手がデジタル業界の需要の高い職種に就職できるようにスキルアップするのを支援する取り組みの一環だと述べている。
同社は以前からITサポート職を対象とした資格である「Google IT Support Certificate」のコースを提供していたが、新たにデータアナリティクス、プロジェクト管理、ユーザーエクスペリエンス(UX)デザインのコースを開講し、登録の受け付けを開始した。また、初歩的な「Android」開発の仕事に就くことを目指している学習者向けの新たな「Associate Android Developer」資格認定コースも設置された。
この資格認定プログラムの履修者を受け入れる求人企業のコンソーシアムも拡大した。コンソーシアムには130社以上の企業が名を連ねており、新たにAnthem、Verizon、Bayer、Deloitte、SAP、Better.comなどの企業が加わった。この資格認定プログラムの履修者を受け入れる企業の中には、Google自身のほか、Accenture、Walmart、Infosys、Zennifyなども有名企業も含まれている。
またGoogleは、この資格認定プログラムの受講者10万人に、非営利団体や米国各地域の労働力開発委員会、その他のコミュニティー組織などを通じて、奨学金を提供する計画も明らかにした。同社によれば、2017年に「Grow with Google」プログラムを立ち上げて以来、600万人の米国人がデジタルスキルのトレーニングを受け、17万人近くが新たな仕事を得たという。
Googleはまた、求職者向けのGoogle検索の検索結果を再設計したことも明らかにした。
Pichai氏は、ブログ記事の中で「『no degree jobs』(学位不問の仕事)などのキーワードを検索すると、住んでいる地域の適切な就職機会を反映した、新たな求人情報が表示されるようになった。この求人情報は学歴や経験などでフィルタリングできるほか、求人条件に学位が要求されない仕事を探すための新たなラベルも用意した。私たちは、GlassdoorやLinkedIn、ZipRecruiter、Snagajob、CareerBuilderなどの求人サイトや、米国の求人企業と協力して、求人情報の学歴や経験の要件を明確にするよう取り組んでいる」と述べている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。