サイボウズ「kintone」にみる「ノーコードアプリケーション開発ツール」の可能性とは - (page 3)

松岡功

2021-03-18 07:00

 改めてkintoneとは、PaaS型クラウドサービスの業務アプリ開発プラットフォームである。営業の案件管理、顧客からの問い合わせ履歴やクレーム対応の管理、プロジェクトの進捗やタスク管理、従業員の業務日報など、ユーザーの用途に合わせた業務アプリの作成が可能だ。アプリケーションはノンプログラミングで開発可能。また、社内SNSのようなコミュニケーション機能を活用することでスピーディな情報共有ができ、業務効率化を図ることができるのがセールスポイントだ。

 これまでも着実に普及してきたが、新型コロナウイルス感染症対策とともに、企業は今、デジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みが待ったなしの状況にある。ただ一方で、アプリケーション開発者不足が深刻化しつつあり、これからは業務現場のビジネスパーソンが現場で本当に必要なアプリケーションをつくっていくことが、DXとしても求められている。

 そうした背景から、今、「ノーコードアプリケーション開発ツール」が注目を集めているが、kintoneはまさしくその先駆けであり、最も実績のあるツールといえる。kintoneはさまざまなシステム環境とも容易に連携できるようになっており、活用する上での柔軟性は非常に高い。さらにその利用の簡便さから、昨年来の新型コロナウイルス感染症対策にも幅広く応用される流れとなっている。

 最後に一言付け加えておくと、PaaSといえば海外製品ばかりが目につくが、kintoneはサイボウズが開発した純正の国産製品だ。グローバル化が浸透した時代に国産を意識する度合いは減ったかもしれないが、PaaSで1つくらいグローバルでも確固たる存在感を放つ国産製品があってもいいではないか。いや、あってほしい。ということで、kintoneはこれからも熱い視線で注目していきたい。

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