Hewlett Packard Enterprise(HPE)は米国時間3月17日、「HPE Ezmeral」ソフトウェアポートフォリオを拡充し、データアナリティクス機能やガバナンス機能を強化したと発表した。
HPE Ezmeralは2020年に発表された。アプリケーションやデータの実行、制御を支えるほか、機械学習の運用やコンテナなどの「HPE GreenLake」のクラウドサービスを強化するものとなる。
HPEによると、今回のアップデートは、データレイクのスプローリングや、データの可視性に対する制約、ガバナンスといった、データ関連の重要な問題への対処を目指しているという。新たなリリースでは、「HPE Ezmeral Data Fabric」ファイルシステムがスタンドアロン版としても利用可能になる。どのインフラやパブリッククラウドでも稼働できる。
永続的ストアファシリティーとして運用されるEzmeral Data Fabricは、エッジにある複数のサイトや、複数のクラウド、ハイブリッド環境を網羅でき、グローバルネームスペース経由でアクセスできる単一のインスタンスを介して管理できるという特長を有している。
また、新しい「HPE Ezmeral Marketplace」と「Technology Ecosystem Program」で、主要なISVパートナーによるソリューションやオープンソースのプロジェクトを企業に提供できるようにする。
HPEは2016年に、一部の非中核ソフトウェア資産をスピンオフすると発表し、2017年にMicro Focusに88億ドル(約9600億円)で売却している。Ezmeralの立ち上げは、HPEの新たなソフトウェアの取り組みを新たに示すものとなる。最高技術責任者(CTO)のKumar Sreekanti氏は、現在エンタープライズ企業での導入や新規アカウントの増加がみられると述べている。
Sreekanti氏は、「HPE Ezmeralは、デジタルファーストの戦略を採用している当社の顧客にとって非常に重要になっており、新たなエンタープライズアカウントにつながる当社の継続的な成長からも明らかだ」とし、「データや人工知能(AI)を効果的に利用するエンタープライズ企業は、ダイナミックに、コンスタントに変化する市場で素早く進化するための優れた態勢を整えている。単独のHPE Ezmeral Data Fabricと新しいHPE Ezmeral Marketplaceは、企業が自由に環境を選べるようにするとともに、どこででもオープンで柔軟性のあるクラウドエクスペリエンスを通して、エンタープライズアプリケーションとデータ全体で可視性やガバナンスを提供する」とコメントしている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。