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会話型AIやXR--注目される最先端技術で知っておくべき5つのポイント - (page 2)

星野友彦 (アバナード)

2021-03-30 06:30

ポイント3:コロナ禍で投資と実証実験が加速(特にXR分野)

 新型コロナウイルス感染症に伴い訪れたコロナ禍は、エマージングテクノロジーの実証実験と採用に直接的な影響を与えています。平均すると45%の企業が実証実験している、採用している、採用予定のいずれかを回答し、平均1.8%の予算増を予想しました。また、最もデジタル化が進む企業では、それ以上の支出を計画しています。

出典:アバナード 出典:アバナード
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 採用が進むエマージングテクノロジーの中では、拡張現実(AR)や仮想現実(VR)を含む「XR(eXtended Reality)」がトップで、54%の組織が実証実験や採用を早めています。実際にAvanadeのクライアントの多くが、バーチャルなミーティングスペースだけでなく、複合現実(MR)ヘッドセット「HoloLens 2」とクラウド型ビジネスアプリケーション「Dynamics 365」を組み合わせ、業務のリモートアシストやガイダンスを求めています。また、開発基盤「Power Platform」に代表されるようなローコードによるモバイルプラットフォームの成熟化などが、XRを用いたソリューションを実現するうえで、より身近なものにしています。

 これらの要因がリモートで仕事と遊びをする世界において、XRをより魅力的なものにしていることは明らかです。

 なお、XRの実証実験、導入利用の理由として顧客体験の向上を挙げたのは日本が69%で最も多く、平均の41%を大きく上回りました。

ポイント4:テクノロジーを活用して顧客と従業員の体験を向上させる

 予算や業務上の理由、また効率性の向上や競争上の優位性を得るために、多くの企業がエマージングテクノロジーの実証実験を開始しました。顧客体験(Customer Experience:CX)の改善がエマージングテクノロジーの恩恵の第2位にランクされる一方で、多くの企業は組織内外問わず、従業員にとってのメリットを期待していませんでした。

 CXと従業員体験(Employee eXperience:EX)には正の関係があり、83%の企業で従業員のエンゲージメントが想定以上に向上していました。熟練した人材を見つけるのが難しい業界では、エマージングテクノロジーへの投資を増やすことで、今いる従業員を維持し、さらに必要とされるスキルを持った新しい従業員を迎え入れることができるかもしれません。競争上の優位性につながる可能性が高いと言えるでしょう。

ポイント5:データの利用準備ができていることを確認し、プライバシーとセキュリティの仕組みを構築

 どのエマージングテクノロジーを実証実験するにしても、レガシーテクノロジーやテクノロジーの負債、データやツールといったデジタルインフラの成熟度を念頭に置き、プライバシーやセキュリティへの影響を考慮する必要があります。これらが、エマージングテクノロジーの普及に対する最も一般的な障壁となっています。

星野 友彦 (ほしの ともひこ)
アバナード CTIO(最高技術革新責任者)

数社のシステムインテグレーター(SIer)を経験し、2006 年アバナードに入社。ハイテクや製造業、金融など幅広い業界、数多くのプロジェクトに対し、システムアーキテクト、ITコンサルタントとして、システムインテグレーションに携わる。
2012年、日本のモバイル事業責任者に就任し、エンタープライズ・モバイル・ビジネス・ソリューションの提案から実現に従事。2016年、日本のIoT事業責任者に就任、2017年デジタル部署にてIoT、モバイルを利用した社員向けの働き方改革の責任者に就任。2018年5月から最高技術革新責任者として、アーキテクトとしての豊富な経験と、IoT、AI、xR(eXtended Reality)などの最先端のデジタル技術を活用して顧客のビジネスを差別化していくためのセミナー講演、ソリューション提案、コンセプトの実証、業務改革などを実施。

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