朝日生命保険がキヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)およびキヤノンITソリューションズと共同で、保険契約や支払い業務などの帳票処理の業務プロセスを改革するための基盤「イメージ処理プラットフォーム」を構築した。キヤノンMJが発表した。
朝日生命は、2017年にキヤノンMJのOCR(光学文字認識)ソリューションを導入し、保険加入時の医務査定におけるフォームの異なる健康診断書からのデータ入力や項目確認などの人手を介する業務をデジタル化、契約成立までの手続きの所要時間を2割削減したという。これ以降もRPA(ロボティックプロセスオートメーション)やAI(人工知能)などを取り入れた業務プロセス改革を進めてきた。
今回構築したイメージ処理プラットフォームは、クラウド型AI-OCR「CaptureBrain」と連携する。CaptureBrainは機密情報のセキュリティと継続的な学習による認識率などが特徴といい、キヤノン独自の画像補正技術とAIによる高精度な帳票認識技術により、画像補正や帳票種別の自動分類、定型・非定型や活字・手書きの帳票のOCR処理までを一括で行える。OCRの読み取り精度を向上するため、OCRの項目ごとに最適なエンジンを選択してOCR結果を自動補正する辞書機能なども搭載している。
朝日生命は、イメージ処理プラットフォームの導入で新契約や支払業務における業務を25%削減(手続き時間相当)した。このプラットフォームは、業務システムともAPI連携し、ワークフローシステムの機能を強化して契約からメンテナンスまでの一連の業務の流れを中断することなく自動化できるとする。今後は各部門業務のOCR共通基盤として活用し、部門横断的に業務プロセス全般の自動化を推進するという。
イメージ(出典:キヤノンマーケティングジャパン)