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コーディングなしで拡張現実アプリを作れる時代に

Greg Nichols (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2021-04-13 06:30

 拡張現実(AR)技術の企業利用はまだ発展途上であり、これまで多くの中小企業にとって、独自のARアプリを開発することは現実的ではなかった。そのためには、ウェブ開発やモバイルアプリの黎明期と同じように、専門の技術者を雇ってカスタム開発を行うか、ホワイトラベル製品を利用するかしかなかった。

AR

 米ZDNetが以前から注目してきたScope ARは、コーディングが不要なウェブベースのARコンテンツオーサリングツールを早くから提供している企業の1つだ。複合現実(MR)技術が企業に導入されつつあることを考えれば、この種の技術に対するニーズが今後高まっていくことは間違いない。

 Scope ARの共同創業者で最高経営責任者(CEO)を務める Scott Montgomerie氏は、2018年に行った米ZDNetの取材で、「AppleのApp Storeがスタートしてから、開発者がタッチスクリーンを活用した魅力的で使いやすいユーザーインターフェースを作る方法を学んで、開発されるアプリが爆発的に増えるまでに約1年半かかった」と述べている。「ARアプリケーションの開発には、全く新しい考え方が必要になる。『iPhone』のユーザー体験を生み出すためにはマウスとキーボードによる操作からタッチ操作への切り替えが必要だったように、AR体験にも新しいインタラクションの手法が必要になる」

 それに加え、開発者にとってのハードルも下げる必要がある。Scope ARの「WordLink」は、ARの開発と導入の潮流を変えるものだ。このウェブベースのプラットフォームは、航空宇宙産業や医療機器、工業の専門家が、コーディングや3Dモデリングに関する専門知識なしに、自分で素早くARコンテンツを制作することを可能にする。

 「私たちは、『iMovie』を使った撮影や『PowerPoint』の作成と同じくらい、3D ARコンテンツの制作を素早く簡単に行えるようにすることを目指している」とMontgomerie氏は言う。「この技術プラットフォームを使えば、どんなユーザーでも、自分たちの知識を簡単にWorkLinkでオーサリングして、トレーニングや複雑な組み立て作業、フィールドサービスのトラブルシューティングに利用できる」

 WorkLinkは特定の業界向けに設計されたもので、ブラウザーベースのワークフローを利用しており、さまざまなCADのファイルフォーマットをそのまま再利用できるようになっている。ユーザーは、設計に使用したモデルのファイルを変換して、複合現実アプリケーションで利用することができる。アニメーションやモーションを追加したり、作業指示の注釈を付けたりすることも可能だ。これらは全て、簡単にウェブ開発を行えるサービスやスライドショー作成ソフトと同じように、ドラッグ&ドロップだけで行うことができる。

 開発初期段階にあるもう1つのノーコーディングAR開発ツールに「Verge3D」があるが、こちらも視覚的に編集可能なロジックエディターを備えている。今後もこの種の開発のハードルを下げる技術が増えていくことは確実だ。

 WorkLinkは、組織内での使用に特化して設計されている。Scope ARによれば、この技術の応用事例には、従業員のトレーニングや商業教育、手術ロボットや新型コロナウイルス感染症の検査機器などの高度な医療機器の保守やサポート、スポーツ医学などがあるという。

 「『WorkLink Create』は、コロナ禍によってこれまで以上にリソースの制約や出張の制限が厳しくなる中、企業の労働者をエンパワーするものだ」とMontgomerie氏は述べている。「私たちは、ARコンテンツに関する組織的、技術的なボトルネックを改善し、顧客の事業継続性を最大化する手助けをすることでこれを実現した」

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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