国立大学法人東北大学(仙台市青葉区、学生数1万7809人、従業員数6426人)は、人工知能(AI)を活用するチャットボット「NEC自動応答」を採用。3月29日から活用し、オンラインチャットで窓口対応を自動化するという。同日、サービスを提供するNECが発表した。
窓口サービスや各種手続きなど業務の見直しを推進する「オンライン事務化」を2020年6月1日に宣言した東北大学は、学生や教職員と事務職員、双方にとって理想の窓口を検討。
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オンラインチャット形式の窓口応答を自動化し、学生や教職員は24時間365日、スマートフォンやPCから必要な情報を即座に入手可能。事務職員の負担も軽減できるという。
日本語での在学生向け対応からはじめ、翻訳エンジンとの連携で英語や中国語、在学生以外へも対応していくとしている。
自動応答は、NECのAI技術「NEC the WISE」の「テキスト含意認識技術」を活用。二つの文が同じ意味を含むかどうかを高精度、高速に判定可能で、利用者の多様な質問文の表現に高い精度で回答できるという。
NECグループ各社からの間接業務のアウトソーシングを事業とするNECマネジメントパートナー(川崎市中原区、従業員数3079人)では、NEC自動応答を活用することで問い合わせの74%が何らかを解決し、解決までの時間も3分の2に短縮したと説明している。
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クラウドサービスを活用する場合の税別標準価格は、初期費用が86万円、月額利用料が20万円から。オンプレミス版も用意しているという。