珈琲館やカフェ・ベローチェなど、全国195店舗を展開するC-Unitedは、クラウド型の人事労務ソフト「SmartHR」を導入した。人事労務業務の効率化を目指す。
SmartHRは、雇用契約や入社手続き、年末調整などの労務手続きを電子化し、組織の状態を可視化・分析する「従業員サーベイ機能」を提供する。勤怠管理や給与計算などのシステムとも連係可能になっている。
C-Unitedは、2021年に珈琲館とシャノアールが合併して設立された。同社では雇用に関する手続きを全て紙で行っており、提出漏れや遅れが発生していた。また、紙で提出された書面内容の確認に、店舗従業員や本部スタッフが労力を割いており、会社合併に伴い、自社だけでなく経営統合先の人事労務業務の負担が増す可能性があった。
SmartHRについて、同社では人事労務業務の電子化や雇用形態ごとに異なる契約書に対応できることや、2020年4月に義務化された社会保険・雇用保険の電子申請にも対応しやすいことを評価した。
またクラウドサービスの場合、自社サーバーやソフトウェアライセンスの購入が不要なため、初期費用を抑えられることも採用の決め手になったという。
同社では会社合併に伴い経営統合先の人事労務業務も行うため、作業負担の増加が予想されている。今回の導入で、人事労務業務の電子化・効率化が進み、本部スタッフだけでなく店舗従業員の負担軽減につながることが期待されている。