機能検証を開始した頃の公式ブログを読むと、入力した英単語に対する候補を示した状態で「Tab」キーを押している。スマートフォンの文字入力支援機能、BashやWindows Powershellの補完機能を連想すると分かりやすい。
また、この他にも会議室確保時の機能向上や検索範囲の指定、Outlookのメッセージや添付ファイルをTeamsのチャネル参加者と共有する機能も加わった。前述したディクテーションはOutlookのメール作成時に使用できる。
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Teamsはオンライン会議参加者が絵文字でリアクションし、共有コンテンツや発言者に表示する機能を追加した。また、オンライン会議主催者と発言者は、参加者のマイクのミュートを解除できるように仕様が変更されている。以前は「手を上げる」ボタンを押さなければ、オンライン会議主催者と発言者でもミュート解除できなかった。
他にもオンライン会議参加者名簿を刷新し、検索機能を用いて参加しなければならない相手を別途呼び出すことも可能。個別会議などに用いるブレイクアウトルームにタイマーを追加し、指定時間終了後はメインのオンライン会議に復帰する機能も加わった。
さらにファイルのオフラインアクセスやPowerPointプレゼンテーションファイル共有時のレイアウトを調整するグリッドビューを用意している。多くのTeams利用者が期待する字幕や議事録作成機能の実装は見送られている。加えてサポート言語は英語のみとなるため、日本語音声でTeamsを利用する立場としては今後に期待したい。
macOS版を含むその他の更新
バージョン16.47(ビルド 21031401)に更新したmacOS版だが、リリースノートによれば、Windowsデスクトップ版と同じくmacOS版Wordもディクテーション機能をサポート。Excelは非表示にしたExcelワークシートでシートを再表示するためのダイアログで「Ctrl」と「Shift」キーが使用可能になり、最小時するシートの取捨選択が容易になった。
また、Power BIから組織データを取得するExcelデータ型のサポートも加わっている。PowerPointはプレゼンテーションを録画する「スライドショーの記録」で、動画やインク、レーザーポイントの記録を追加した。