Google CloudはSAPの元幹部Gerrit Kazmaier氏を、データベース、データアナリティクス、Looker担当ゼネラルマネージャーとして迎え入れた。データ事業を統合する動きの一環だと考えられる。
Kazmaier氏は米国時間4月5日からGoogleで勤務を開始し、同社のテクニカルインフラストラクチャー担当シニアバイスプレジデントで、GoogleフェローのUrs Holzle氏の直属になるとみられる。データベースのエンジニアリング担当バイスプレジデントAndi Gutmans氏、データアナリティクス担当ゼネラルマネージャーDebanjan Saha氏、Looker担当ゼネラルマネージャーRonaldo Ama氏はKazmaier氏の直属となるようだ。
Google CloudはSAPやOracleといった、エンタープライズ向けソフトウェアを手がける大手企業から人材を迎え入れ、特定の業界向けの専門性を強化している。
Kazmaier氏はごく最近まで、SAP HANA & Analytics担当プレジデントを務め、同社のデータベースおよびデータウェアハウス、アナリティクス関連のグローバル製品、ソリューション、エンジニアリングを手がけるチームを率いていた。
また同氏は、「SAP Analytics Cloud」担当のバイスプレジデントも務めていた。同氏のSAPでの取り組みは、顧客が組織を横断するかたちで、データを共有、活用できるようにするというものだった。
同氏は2月1日、LinkedInへの投稿で、SAPを離れることを明らかにしていた。同氏は「私は、『これはどのように顧客を支援できるのか?』『この組織で働いている人々にとってこれはどのような手助けになるのか?』という問いを道しるべにしている」と書いている。SAPへの謝意を示し、新たなキャリアのチャンスを追求するとしている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。