IBMは米国時間4月12日、分社化するマネージドインフラサービス事業の新会社の社名「Kyndryl」を発表した。
提供:IBM
分社化は2021年末までに完了する見通しだ。
IBMは2020年10月に分社化することを発表した。新会社の設立により、運営モデルの合理化とシェアードサービスの統合が可能になり、クラウドのほか、人工知能(AI)、Red Hatを含むハイブリッドクラウド事業などの新市場に注力できるようになるとしていた。
マネージドインフラサービス部門が独立すると、IBMはサービスが売上高の半分を占める企業から、経常収益が50%以上を占める企業となる。
Kyndrylは、ニューヨークに本社を置く。
Kyndrylの最高経営責任者(CEO)Martin Schroeter氏は、「Kyndrylは真のパートナーシップと成長の精神を呼び起こす。世界中の顧客が、Kyndrylを発展の中核となる極めて重要なシステムを稼働させるブランドとして、また業界で最高のグローバルな人材を有する独立した会社として認識するようになるだろう」とコメントした。
Schroeter氏は1月、分社化する会社のCEOに就任することが発表された。同氏は、IBMのグローバルマーケット部門のシニアバイスプレジデントを務めたほか、2014~2017年にかけて最高財務責任者(CFO)に就いていた。
IBMはプレスリリースで、Kyndrylという社名は、「新会社のアイデンティティーと使命の中核となる2つの言葉を組み合わせたもの」だと説明した。
同社によると、「『Kyn』は、『kinship』に由来し、戦略の中心に従業員、顧客、パートナーなどの人々との関係があるべきで、そのような長期的な関係を築き、育む必要があるという当社の信念を表している」という。
「『Dryl』は『tendril』から派生したもので、新たな成長、そして企業は顧客やパートナーとともに、絶えず人類の進歩に向けて取り組むとの考えを思い起こさせる」(IBM)
IBMによれば、Kyndrylは世界に4600社の顧客基盤を抱えることになる。
Kyndrylの最高マーケティング責任者(CMO)Maria Bartolome Winans氏は、「新社名の決定は、当社のブランドとしての旅路の始まりにすぎない」と述べている。「当社のビジョンは、世界で最も重要な企業や機関のために、不可欠なテクノロジーインフラを設計、運営、モダナイズし、究極的には人類の進歩を後押しするリーディングカンパニーになることだ」(同氏)
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。