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SAP、金融サービス業界向け部門の立ち上げを計画--投資会社Dediqと連携

Natalie Gagliordi (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部

2021-04-15 13:41

 SAPは現地時間4月13日、金融サービス業界(FSI)に本格的に取り組むべく、ドイツの投資会社Dediqの支援を受け、新しい事業部門を立ち上げる計画だと発表した。

 SAPの最高財務責任者(CFO)Luka Mucic氏によると、FSI分野の拡張に向け、Dediqから約6億ドル(約650億円)の投資を得て、独立した経営陣を有するSAPブランドの合弁事業を立ち上げる。商業貸付、リテールバンキングおよびトランザクションバンキングなど市場向けのデジタルサービスに注力する。Mucic氏は、金融サービス業界に特化したアジャイルなITソリューションを生み出すFSI向けの「高速船」を立ち上げることが目標だと説明した。

 同氏は記者会見で、「一層ターゲットを絞ることで、当社事業を改善できると確信している」と述べ、「金融サービス業界特有のニーズに対応する、より強固なポートフォリオを構築したい。そして、『SAP S/4HANA』などの強力なバックボーンと統合された、FSIソリューションの包括的なポートフォリオを、当社のビジネステクノロジープラットフォーム上に作りたい」と語った。

 この新しい金融ポートフォリオは、同社のインダストリークラウドポートフォリオ戦略の一環として、クラウドベースで、FSI専用になるとMucic氏は話した。また将来的には、FSIに関連したSAPの全ての人材を1つの組織に集めるほか、全てのFSI製品をまとまったユニットとしてバンドルする計画だ。

 投資面では、すでに強力な導入基盤を持つ商業貸付のほか、エンドツーエンドのプロセスのデジタル化が大きな関心を集めている不動産金融に注力する考えだ。また、リテールバンキングおよびトランザクションバンキング市場向けの製品は、プロセスの標準化やクラウド移行に焦点を当てたものになるとSAPは説明した。

 この合弁事業は、独占禁止法規制当局の承認が必要だ。また、SAPは法的な理由から、経営陣の名前や合弁事業の名称を明らかにしていないが、SAPブランドを冠することになると指摘した。新しいFSI事業部門とSAPは緊密に協力し、市場参入の取り組みは2段階に分けて行う。SAPが移管された業界向けポートフォリオを再販し、FSI事業部門が本稼働した後は、同事業部門に代わって広範なポートフォリオや新製品を販売する。

 「経営陣は完全な自主性を持って、同事業部門の方向性を決定するが、SAPファミリーの強力な一員となる」(同氏)

 SAPは、新しいFSI部門を2021年下半期に設立できると見込んでいる。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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