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日本株展望

ESGが投資基準として重要な時代に--既存のESGファンドは玉石混交

ZDNet Japan Staff

2021-04-20 09:23

 本記事は楽天証券が提供する「トウシル」の「TOP 3分でわかる!今日の投資戦略」からの転載です。

今日のポイント

  1. ESG重視が時代の流れに
  2. 投資家は財務とつながる非財務情報に関心
  3. 日本の投資家は古くから省エネ・環境技術を重視してきた
  4. ガバナンス情報の重要性が高まる
  5. 既存のESGファンドは玉石混交

 これら5点について、楽天証券経済研究所 チーフ・ストラテジスト 窪田真之氏の見解を紹介する。

ESG重視が時代の流れに

 欧州の年金基金は、投資先企業を選別する際にESGスコアを重視する。ESGスコアとは、非財務情報の中核と考えられているEnvironment(環境)、Social Responsibility(社会的責任)、Governance(ガバナンス)の3項目を数値化したものになる。

 これに対して、日本では数年前までESG投資は不人気だった。当時の投資家の声を総合すると以下のようになる。「いくら社会的責任を立派に果たしている企業であっても、株価のパフォーマンスが良くなければ投資家として積極的に投資する気にはならない」

 ところが、近年風向きがはっきり変わった。日本では年金基金など機関投資家が、株式運用をする上でESGスコアを重視するようになった。投資信託でも、ESGを重視するファンドが個人投資家に人気を博し、大きな金額を集めるようになった。

 なぜだろうか。パフォーマンス(運用成績)を犠牲にしてでもESGを重視すべきだと考える投資家が増えたということだろうか。そうではない。パフォーマンスを重視する投資家が、パフォーマンスを高めるためにESGを重視せざるを得ない時代になったからだ。

 ESGで問題を起こした企業の株価暴落が頻発し、ESG無視で高パフォーマンスを上げるのが難しいことに機関投資家は気づいている。また、ESGで高スコアの企業の株価が継続的に市場をアウトパフォームするようになり、機関投資家ではESGを専任に分析するアナリストを置くところが増えてきている。

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