富士通グループ、「Sansan」と「Sansan Data Hub」を導入--顧客アプローチの変革図る

大場みのり (編集部)

2021-04-22 17:48

 Sansanは4月22日、富士通が法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」を導入し、データ統合機能「Sansan Data Hub」の利用も開始したと発表した。

 これにより、約8万人に上る国内グループ社員の人脈の可視化/共有と高品質な顧客マスターの構築を実現し、顧客アプローチの変革を図る。また、全社員がオンライン名刺を利用することで、オンライン商談時のコミュニケーションの円滑化と、コンタクト情報の蓄積と活用が期待される。

 富士通は、「ニューノーマル(新常態)」な社会における新たな働き方を支援するソリューション「Work Life Shift」を提供している。また、自社においても2020年7月から、国内グループ従業員の勤務形態を基本的にリモートワークにするといった取り組みを行っている。

 富士通はWork Life Shiftの一環として、働く場所や時間が多様化しても顧客が業務を遂行できるようにする「Borderless Office」を推進しており、顧客情報管理に対応する必要がある。また、新たな営業スタイルとして顧客アプローチのデジタル化を推進している。こうした背景から同社は、Sansanの導入とSansan Data Hubの利用に至ったという。

 富士通はSansanでグループ社員の人脈を可視化し、共有基盤として同サービスを活用する。Sansanは、手入力とAI(人工知能)で名刺情報を99.9%の精度でデータ化するという。同サービスでデジタル化された名刺は組織内で共有できるため、人脈を軸としたグループ全体での顧客対応力の向上が見込まれる。

 Sansan Data Hubも利用することで、最新の顧客データをリアルタイムに一元管理し、素早い顧客対応を行う。同サービスは、Sansanの最新の名刺情報を軸に、社内の膨大な顧客データを正規化/統合する。また、名寄せとデータクレンジングを自動で行うとともに、「Salesforce」と連携して属性情報を付与することで、高品質な顧客マスターを構築する。多角的に顧客データを分析することでマーケティング活動を高度化し、CX(顧客体験)の観点から競争力向上を支援する。

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