日本IBM、AI構築の支援サービス提供--公平性など診断して解決策を提示

NO BUDGET

2021-04-26 07:00

 日本IBMは、人工知能(AI)の本格展開で求められる機械学習(ML)システムの品質を安全性、有用性、公平性の観点から診断するサービスの提供を提供開始した。同サービスは課題や改善点を示し、ユーザーが安心して利用できる品質の高いAIを構築するための管理項目や方向性を提案する。

 同サービスには、日本IBMのコンサルタントやデータサイエンティストが「機械学習品質マネジメントガイドライン」に基づいて開発した独自の診断フレームワークが用いられている。

 このガイドラインは新エネルギー・産業技術総合開発機構と産業技術総合研究所が策定したもので、機械学習を用いたAIシステムの品質を管理するために、あるべき品質の定義や管理項目を体系化している。日本IBMは機械学習品質マネジメント検討委員の一員として策定に協力してきた。

 まず、AIを本格展開する際に求められる品質と管理項目を明確にし、診断フレームワークを使って、開発段階、あるいは運用段階にあるAIの品質を網羅的に可視化する。

 次に、機械学習システムの予測性能、データの量や質、プログラムなどのシステム面に加え、組織、プロセス、ツールなどの多様な観点から診断結果を提示し、課題点や改善点、実施すべき品質管理項目と今後の方向性を提言する。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

  4. クラウドコンピューティング

    Snowflakeを例に徹底解説!迅速&柔軟な企業経営に欠かせない、データ統合基盤活用のポイント

  5. ビジネスアプリケーション

    AI活用の上手い下手がビジネスを左右する!データ&AIが生み出す新しい顧客体験へ

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]