アクロニス・ジャパンは4月23日、バックアップやマルウェア対策、保護管理などをサービスプロバイダー向けに提供する「Acronis Cyber Protect Cloud」の基本機能を無償あるいは従量課金で提供し、特定の機能を「アドバンスドパック」として課金するフリーミアムモデルを採用することを発表した。サーブスプラットフォームをパートナー企業に公開して、ユーザー企業にパートナーブランドとしてサービスを提供することも併せて可能にしている。
フリーミアムモデルについて代表取締役社長 嘉規邦伸氏は「パートナーの利益を追求するビジネスモデル。必要なときにいつでもすぐに実現するのがユニークな点。PC用エージェントを無償提供することで、すぐに高度なセキュリティ対策を講じられる」と説明した。

アクロニス・ジャパン 代表取締役社長 嘉規邦伸氏

Acronis 製品管理担当バイスプレジデント Yury Averkiev氏

アクロニス・ジャパン プロダクト・マネージャー 伊藤安治氏
必要な機能を選んで利用
これまでは、バックアップ+セキュリティ対策として「Acronis Cyber Backup」「Acronis Cyber Protect」の2形態を提供してきたが、4月1日から両者をCyber Protect Cloudに統合する判断を下した。併せてCyber Protect Cloudのコア機能となるセキュリティ対策やサイバー保護管理、情報漏洩対策機能を無償提供する。
Acronis 製品管理担当バイスプレジデント Yury Averkiev(ユーリ・アベルキエフ)氏は「既存の複数製品、エディションよりも分かりやすい仕組みとなる。われわれは2021年を通じてアドバンスドパックを提供し、既存シナリオの拡張や新シナリオへの対応を図る」と概要と戦略を説明した。
コア機能に含まれるランサムウェア対策やマルウェア対策、デバイスのグループ管理、デバイス制御などの機能は無償で提供する。コア機能に含まれているが、「バックアップや災害復旧、ファイル同期や共有などは従量課金制で提供する」(アクロニス・ジャパン プロダクト・マネージャー 伊藤安治氏)

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