Amazonは米国時間4月29日、2021年度第1四半期決算(3月31日締め)を発表した。Amazon Web Services(AWS)の年間売上高ランレートが540億ドルとなった。クラウド事業が前年比32%成長し、予想を上回る第1四半期の好業績に貢献した。
Amazonの純売上高は前年同期比44%増の1085億ドルだった。純利益は81億ドル、希薄化後1株あたり利益は15.79ドルで、前年同期の25億ドル、希薄化後1株当たり5.01ドルから増加した。
アナリストらは売上高を1044億6000万ドル、1株あたり利益を9.54ドルと予測していた。
最高経営責任者(CEO)のJeff Bezos氏は声明で、「当社が育ててきた2つの事業がそれぞれ10周年と15周年を迎えたが、どちらも急速に成長し、それぞれが本領を発揮するまでになった。10年目となる『Amazon Prime Video』は、過去1年間に1億7500万人以上のプライム会員が番組や映画をストリーミングしており、ストリーミング時間は前年比で70%以上増加した。また、AWSもわずか15年で、年間売上高ランレートが540億ドルのビジネスに成長し、世界最大のテクノロジー企業と張り合うまでになった。そして、その成長は前年比32%増と、勢いを増している。Airbnb、McDonald、VolkswagenなどがAWSを利用しているのは、当社が圧倒的に幅広いツールやサービスを提供しているからだ。われわれはそうした企業のために、たゆまぬ発明を続けている」と述べた。
部門別では、AWSの純売上高は前年同期比32%増の135億ドルで、成長率は第4四半期の28%を上回った。2020年第1四半期の成長率は33%だった。
Amazonの北米部門は、コロナ禍が売上高をけん引した波乱万丈の1年を経て、純売上高が前年同期比40%増の643億7000万ドルとなった。海外部門の純売上高は前年同期比60%増という驚異的な伸びを示し、306億5000万ドルに達した。
AWSが今期も営業利益の大部分を占め、41億6000万ドルを創出した。一方、北米部門は34億5000万ドル、海外部門は12億5000万ドルとなった。
また広告サービスが、「その他」の部門の売り上げを後押ししているようだ。同部門の純売上高は77%成長し、69億1000万ドルとなった。
Amazonは第2四半期については、純売上高を1100億〜1160億ドルと予想している。営業利益は45億〜80億ドルになる見通しだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。