セールスフォース・ドットコムは、これまで英語圏のみで提供されていた教育機関向け製品「Education Data Architecture 」(EDA)を、「Education Cloud」というブランド名で国内提供を開始すると発表した。
Education Cloudは、あらゆる規模の教育機関において、学習者と教育機関とのエンゲージメントを一時的なものではなく、生涯にわたる形へと変化させるCRM(顧客関係管理)基盤。教育機関の管理部門は、柔軟かつ迅速に各教育機関に最適な基盤を構築し、学生の入学前、在学中、卒業後と、それぞれのタイミングで適切な体験を生み出すとともに、ライフサイクル全体を管理することが可能になる。
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2018年から米国で提供されているEducation Cloudは、既にUS TIMES誌が選ぶ「最も革新的な高等教育機関」のうち96%が利用しており、英語圏を中心にハーバード大学、イェール大学、スタンフォード大学など数々の教育機関において導入の実績があるという。
同製品を活用したオンラインアドミッションシステムは、セールスフォース・ドットコムとそのインプリパートナーであるユー・エス・イー、東京大学教養学部が共同開発している。
東京大学教養学部は「教養学部英語コースPEAK(Programs in English at KOMABA)」のアドミッション業務の効率化やに顧客体験の向上を目的に、Education CloudとEDAを採用している。これによりAO入試のオンライン化を図り、世界各国の志願者が応募しやすく、出願時の地理的条件に縛られない入試形式が提供されるようになった。