インテックとビジネスエンジニアリング(B-EN-G)は、化粧品メーカーの伊勢半の基幹システムに、業務アプリケーションとしてB-EN-Gの「mcframe 7」を導入した。mcframe 7は、製造業向けのSCM(サプライチェーンマネジメント)統合パッケージ。インテックが5月10日に発表した。
これまで伊勢半は自社開発の基幹システムを利用してきたが、老朽化が進み、業務拡大への対応、安定的なシステム稼働、生産業務の効率化を実現すべく、創業200周年を前に基幹システムの刷新を決断した。
インテックは、IaaS(Infrastructure as a Service)を活用してインフラ基盤、生産管理、販売管理、原価管理、会計システムといった基幹業務全体のシステム導入を担当し、データの管理基盤を構築。mcframe 7の採用も行った。
基幹システムの刷新により伊勢半は、業務効率化に加え、データ管理基盤でさまざまな情報を共有/活用できるようになり、DX(デジタル変革)への一歩を踏み出したとしている。
具体的には、mcframe 7に集約された商品の全データが参照できるようになったことで、業務全体の流れが見えるとともに、各業務の担当者が対応できる範囲が広がり、業務が効率化した。
また、営業部門と生産管理部門、工場との間で正確な業務データを共有することが可能になった。これにより、需要と供給の変動による生産計画の変更などにも素早く対応できるようになり、業務全体のスピードが向上した。
加えて、独自仕様のシステムからオープン系のシステム(技術的な仕様が公開されているソフトウェアを組み合わせたシステム)にしたことで、システムの拡張が容易になり、利用できるアプリケーションの選択肢が増えた。
インテックとB-EN-Gは今後、伊勢半のさらなるデータの活用と業務改善を進めるため、AI(人工知能)やIoTを用いたソリューションを提案していくという。