松岡功の一言もの申す

「IBMは成長軌道に戻れるか」とIBMプレジデントのホワイトハースト氏に聞いてみた

松岡功

2021-05-13 10:19

 長らく業績が低迷しているIBM。大きく変化する市場に対応できる態勢を整えて、かつてのような成長軌道に戻れるか。IBMプレジデントのJim Whitehurst(ジム・ホワイトハースト)氏に聞いてみた。

「2021年度下期から成長軌道が明らかになる」

 「これからはハイブリッドクラウドとAIに注力していく」

 IBMのWhitehurst氏は、同社が5月12日(日本時間)に開催したグローバル年次イベント「Think 2021」に合わせて前日に開いたオンライン会見でこう切り出した。アジア太平洋地域のメディアを対象にしたラウンドテーブル形式ということで、同イベントで発表される内容の大まかな説明とともに、質疑応答に多くの時間を割いた会見となった(写真1)。

写真1:IBMプレジデントのJim Whitehurst氏
写真1:IBMプレジデントのJim Whitehurst氏

 同イベントで発表された内容については発表資料をご覧いただくとして、筆者はこの機会にぜひ聞いてみたいことがあった。それは、長らく業績が低迷しているIBMだが、今後かつてのような成長軌道を描けるようになるのか、ということだ。Red HatのCEO(最高経営責任者)から同社がIBMに買収されたのに伴って、IBMのナンバー2になったWhitehurst氏は、この質問にどう答えるのかという意味でも興味深かった。

 ちなみに、IBMが4月19日(米国時間)に発表した2021年度(2021年12月期)第1四半期(2021年1〜3月)の決算では、売上高が前年同期比1%増となり、これが反転攻勢の兆しなのかどうか注目されている。

 会見での質疑応答は記述形式で行われたので、「あなたはIBMが再び成長軌道に戻れるとお考えか」を単刀直入に記したところ、質問が取り上げられてWhitehurst氏は次のように答えた。

 「結論から言うと、再び成長軌道に戻る。今年度の下期には明らかな形になって表れると確信している。先頃発表した第1四半期でプラス成長しており、成長軌道に乗る形になってきている。成長の原動力となるのは、ハイブリッドクラウドのプラットフォームだ。ハードウェアもソフトウェアもサービスも、このプラットフォームがまさしく基盤となる。IBMは既にこの分野でリーダーのポジションを獲得しており、多くのお客さまのイノベーションをご支援できると確信している」

 もちろん、肯定する答えが返ってくるとは思っていたが、「強い自信を感じた」というのが筆者の受け止めである。

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