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特急対応が必要なGoToトラベル事業をkintoneでさばいた星野リゾートの底力

柳谷智宣

2021-05-18 07:15

 星野リゾート(長野県軽井沢町、従業員数3202人)は全国に42施設のリゾートや温泉旅館、ホテルなどのオペレーションを担っている総合リゾート運営会社。1914年に長野県軽井沢に最初の旅館を開業し、今年で創業107年を迎えた老舗だ。

憧れのラグジュアリーリゾート「星のや軽井沢」 憧れのラグジュアリーリゾート「星のや軽井沢」
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 ラグジュアリーホテルとして展開する「星のや」をはじめ、温泉旅館「界」、ファミリーリゾート「リゾナーレ」、都市観光を楽しむ「OMO」、ルーズで新しいホテル「BEB」など、多様な旅のニーズに応えるべく、さまざまなブランドを展開している。

 企業や施設だけでなく、星野リゾートで代表を務める星野佳路氏も経営者として頻繁にメディアに露出しているので、皆さんも目にしたことがあるだろう。

星野リゾート 情報システム部の滋野氏と小竹氏 星野リゾート 情報システム部の滋野氏と小竹氏
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 リゾートというイメージからは想像しにくいかもしれないが、実は熱心にデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進している企業でもある。星野リゾートが業務アプリ構築PaaS「kintone」を導入した経緯と、コロナ禍での活用事例について、情報システムグループの滋野拳氏と小竹潤子氏に聞いた。

 取材は2021年4月、ビデオ会議システムを利用してリモートでの実施となった。リゾート事業ともなると、新型コロナウイルス感染症の影響は甚大だろう。本題に入る前に、コロナ禍での現状について聞いた。

 「我々は観光業なので、2020年4月ごろは前年と比べて、予約が8~9割減ってしまうような厳しい状況でした。そこで、弊社の代表が昨年の春くらいに、18カ月のサバイバル計画を立てました。やめられるものはやめ、減らせるものは減らし、情報システム部でも支出を抑えることになったのです。現在は、まだそのサバイバル計画まっただ中という状態です」(小竹氏)

 星野リゾートは、地域の魅力を再発見する安心安全な旅「マイクロツーリズム」を提唱。遠距離の旅行ではなく、感染防止と地域経済を両立する旅のあり方を打ち出した。その後、2020年7月から12月まで行われた「Go Toトラベル」キャンペーンでは盛況となった。

 コロナ禍で抑圧され、ストレスが溜まっていた顧客がキャンペーンを機に殺到。開発チームがGo Toトラベルに対応するシステム構築で多忙を極めるなか、突然東京都が対象から除外。そこで、滋野氏や小竹氏のチームはkintoneを使って対応することに決めた。

 星野リゾートが初めてkintoneを導入したのは2014年のこと。当時は社内のシステムに対する要求が高く、情報システム部は喫緊な部分しか対応できなかった。そこで、現場スタッフが業務改善をするために、他ツールと連携したり、カスタマイズしたりできるノーコードツールを探していたところ、kintoneが候補に挙がった。

 「ちなみに、当時社内の稟議を通すため、kintoneをグループウェアと言い切って、ワークフローや経費申請を対応するためのグループウェア『Garoon』と抱き合わせて導入したと聞いています」(滋野氏)

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