Microsoftは米国時間5月21日、未来のハイブリッドミーティングがどのようなかたちのものになり、どのように機能するのかについて、同社の経験とリサーチに基づいた新たな動画を公開した。また、最高経営責任者(CEO)のSatya Nadella氏はLinkedInへの投稿で、ハイブリッドワークに関する同社での最新の考え方を示すとともに、Microsoftが実装しているシナリオを自社で再現しようと考えている顧客に向けてリソースを提示した。
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未来のミーティングに関する同社の最新のビジョンで興味深い点は、既に実現可能だというところにある。実現の鍵となっているのは同社が販売している2つのサービスだ。「Teams Rooms Standard」と、Microsoftによる手厚いサポートを含むマネージド会議室サービスが提供される「Teams Rooms Premium」だ。これらは会議室の設定や管理を実現する「Microsoft Teams」ベースのサービスだ。
Microsoftが今回の動画で示した3つのシナリオは、「Focus Room」「Medium Space」「Large Space」という、3つの異なるサイズの会議室における、規模の異なるミーティングに対応するものとなっている。
最もサイズが小さいFocus Roomは、Teamsパネルと60インチのディスプレイ、「Microsoft Teams Rooms」システム、インテリジェントスピーカー、視野角180度のカメラ、コンテンツカメラで構成されている。これらのデバイスはすべてMicrosoft、あるいはTeams Room認定ハードウェアパートナーから入手できる。最もサイズが大きいLarge Spaceは、Teamsパネルと2台の70インチディスプレイ、Teams Roomシステム、天井に設置するタイル型マイク及びデジタルシグナルプロセッサー(DSP)、2基のスピーカー、発言者追尾機能を搭載したカメラ、85インチの「Surface Hub」で構成されている。
85インチのSurface Hubはそれ単体でおよそ2万2000ドル(約240万円)だ。またTeams Room Standardのサブスクリプションコストは1デバイスあたり月額15ドル(約1600円)となっており、Teams Room Premiumは1デバイスあたり月額50ドル(約5400円)となっている。
この他にもMicrosoftは、マネージャー向けに柔軟性のあるハイブリッドな仕事環境を実現するためのガイドをダウンロードできるようにしている。マネージャーが、従業員のリモートワークやパートタイムでの勤務日程や勤務形態を決定する上で役立つガイダンスで、もともとMicrosoftの従業員向けに作成されていたものだ。同社はまた、「Hybrid Work:A Guide for Business Leaders」(ハイブリッドワーク:ビジネスリーダー向けガイド)を公開している。これは主に、Microsoftの製品ガイドと、それら製品が同社のデジタル変革戦略にどのように位置付けられるのかを解説したものとなっている。
Microsoftは2020年秋に在宅勤務ポリシーの改定を発表し、ほとんどの従業員は勤務時間の一部、すなわち全勤務時間の50%未満であれば自宅から作業できるようにしており、マネージャーの承認が得られた場合、フルタイムでの在宅勤務も認めている。またレドモンドエリアのキャンパスを7月6日に全面的に再開するとしていたが、9月に延期されている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。