デル・テクノロジーズは5月24日、オールフラッシュ型スケールアウトNAS(Network Attached Storage)の新製品でハイエンドモデルとなる「PowerScale F900」を発表した。価格は個別見積もり。
新製品はオールフラッシュのNVMeモデルで、デュアルソケットのCascade Lake ProcessorおよびNVIDIA GPUDirectを採用。大容量の動画像や分析/リサーチ、ゲノミクス、AI(人工知能)、半導体の電子設計自動化、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)といった極めて高い性能要件となるデータ処理のワークロードに対応している。スケールアウトにより単一クラスターでは最大93ペタバイト容量に拡張できる。
ファームウェアは最新のPowerScale OneFS 9.2となり、シーケンシャルリード速度が従来モデル(F200で25%増、F600で70%)でも高速化されるなど、高い処理能力を持つ。また、リモートダイレクトメモリーアクセス(RDMA)をサポートしており、NFSv3環境下でのGPU対応アプリケーションにおける高いスループット性能と低遅延を実現している。
新製品は、アプライアンス購入か「as-a-Service」として利用することもできるようになっている。

PowerScale F900