Google Cloudは米国時間5月26日、データベースやデータアナリティクスポートフォリオの3つの新サービスを発表した。企業に統合されたデータプラットフォームを提供し、リアルタイムでデータをアプリケーションやワークフローに容易に連携できるようにする。
鍵となるサービスは、サーバーレスのチェンジデータキャプチャー(CDC)およびレプリケーションサービス「Datastream」、アナリティクスデータの管理とガバナンスのための統合型ファブリック「DataPlex」、データを安全に大規模に共有できるようにする「Analytics Hub」だ。いずれも現在プレビュー版として提供されている。
また、Google Cloudはマルチクラウドの取り組みも拡大しており、「BigQuery Omni for Microsoft Azure」(プレビュー)、「Looker for Microsoft Azure」(一般提供)についても発表した。クラウド環境全体で重要なデータインサイトを得られるよう支援する。
Datastreamはリアルタイムのデータレプリケーションサービスだ。OracleやMySQLのデータベースからデータストリームを取り込み、「BigQuery」「Cloud SQL」「Google Cloud Storage」「Cloud Spanner」などのGoogle Cloudのサービスに複製できる。企業はリアルタイムの分析やデータベースの複製、イベントドリブンのアーキテクチャーを強化できるようになる。
DataPlexはインテリジェントなデータファブリックで、統合されたアナリティクスのエクスペリエンスを提供する。Google Cloudとオープンソースのベストな部分を組み合わせ、企業がデータを大規模にキュレーション、保護、統合、分析できるようにする。単一のビューでデータレイクやデータウェアハウス、データマートを一元的に管理、監視したり、データがさまざまなアナリティクスやデータサイエンスのツールに安全にアクセスできるようにする。
新しいAnalytics Hubは、BigQueryベースのフルマネージドサービスで、安全、容易なデータの共有を可能にする。
Google Cloudのエンジニアリングおよびデータアナリティクス担当ゼネラルマネージャー兼バイスプレジデントDebanjan Saha氏は記者会見で、Analytics Hubはデータガバナンスの手順に従いながら、データ共有エコシステムの課題に大規模に取り組むと述べた。

Google CloudでDatabases、Data Analytics、Lookerを担当するゼネラルマネージャー兼バイスプレジデントのGerrit Kazmaier氏は、次のように述べている。「データは、連携するあらゆる面を統合する能力として考えなければならない。どの業界も、データが価値創出に不可欠な要素であり、デジタルトランスフォーメーションを推進する鍵だと認識しており、デジタルファーストへの移行を加速させている」
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。